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August 20, 2012

◇NHKSPL「戦場の軍法会議」を見る。

▼もの凄く暑かったが、週に最低一本の映画はみなければならないので、銀座テアトルシネマに出かけた。このビルも売られたので映画館は来年3月で閉館になる。見た映画は「あの日 あの時 愛の記憶」だ。感想は後日書こうと思う。書かなければならないテーマが山ほどあるが、ブログを書く時間は今以上にとることはできない。
▼今朝のNHKラジオは尖閣列島に日本の地方議員が上陸したこと。それに対する中国国内で反日デモが拡大しつつあると報道している。しかしその反日デモは上海で3000人程度である。毎週金曜日の国会包囲デモが5万人から10万人集まっている。しかしNHKは一貫して無視する。NHKは過去に戦争中、ラジオ聴取率を上げるために、軍部の協力を得て擬似的な実況中継をはじめた。それをきっかけに軍部の下請け機関になってしまった。
▼そのことは過去にこのブログでも書いたが、当時の関係者が「反省」している。しかし今またその坂道を転げつつある。18日午後の「久米宏ラジオなんです」で冒頭、「領土問題で騒がれているけど、福島の原発が爆発して帰宅不可能な地域は領土を失ったことと同じだと思うのですが…」とやんわりと批判していた。
▼「愛川欽也パックイン・ニュース」で尖閣列島に上陸した人たちはどういう人たちなんですか?と愛川が田岡俊次に聞くと、「あの人たちは香港が中国に返還されるとき、あくまでもイギリスの統治下にいたい、言っていた人たちなのです」と解説していた。中国国内では政権交代の時期に、共産党政権内部での権力闘争で足の引っ張り合いがある。胡錦濤ら自称正統派が、すんなりと政権を握りたい。批判が自分の方に向かないために「反日デモ」を組織していると見るのが妥当だろう。
◇「戦場の軍法会議~処刑された日本兵~」NHK14日SPL。戦争には「法務官」という法律の専門家が背広を着て付いていく。そして戦(いくさ)がハーグ陸戦条約などに従って適法的に行われているか検証するのだ。たとえば「宣戦布告」という映画で木内亮が演じていたのがそれだ。今読んでいる「汚名/九大生体解剖事件の真相」という本にも法務官が「解剖が適法か」という考える場面がある。しかし現実の戦闘をしているとき、彼らの意見は余り尊重されない。それどころか当時軍部は法務官を勲章を授与して「軍人」に格上げしてしまう。つまり内部からの批判をさせないためだ。
▼番組に登場するのは当時法務官で戦後日弁連の副会長をした人物だ。生前録音テープ「自分の死後公開」として残していた。彼は当時の帝大法学部を卒業するが法務官に任官される。ところがニューギニアに派遣されて戦局が思わしくなると、兵士たちは食糧不足で飢えに苦しみ次々と脱走をはじめる。軍部はそこで軍法会議を設置し、逃亡罪で逮捕するのだ。その兵士たちを待っていたのは銃殺刑だった。(続く)

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