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September 19, 2012

◇「そして友よ静に死ね」を見る。

▼先週金曜日、M市にある博物館の取材に出かけた。博物館の取材は相手の熱が入っていなかったので、これからどうやってまとまるか苦心しなければならない。博物館の道路を隔てて反対側に音楽ホールがある。8年くらい前にここで金子由香利のコンサートがあって来た覚えがある。カーテンコールの時は前の方の席だったので、花束も持たずに握手だけしてきた。しかし声は峠を越しており、もうコンサートなどを開いて欲しくはないと思った。金子を有名にしたのはフランスから翻訳曲だが「再会」であろう。
▼図書館で借りた曲もあったが、先日義兄から借りて録音していた曲を、寝る前に聴いたら、不覚にも思わず涙が出て来てしまった。
▼昨日のニュースで仰天したのは経団連の米倉が「30代に原発をゼロにするなど閣議で決めたのか」と記者会見で首相に噛みついたことだ。それでびくついた首相はまた方針を転換するのだから、もう開いた口が塞がらない。「戦略会議の議員を辞める」とも言っているが、そんなに辞めたきゃ辞めて貰えばよい。財界の締め付けや影響を受けない政府を作ればよいだけの話だから。
◇「そして友よ静に死ね」(原題は、『リヨンの人たち』だ)上映に先立ち「この映画はブルーレイの上映である」と説明があった。それはネットであらかじめ承知して来た。わたしは前から3列目の席で見たが、字幕の文字がカクカクしていて映像は多少テカリが足りないと思うくらいだ。つまりイタリアのマフィアがシチリアに起源があるように、フランスのギャングのコミュニティはリヨンにルーツがあるというのだ。
▼主人公を演じるのはモモンことエドモンとセルジュでこれ以上の渋さを演じられる男はいない。幼い頃からの無二の親友はセルジュだ。演じるのはチェッキー・カリョわたしは彼が「ニキータ」で彼女に指導教官を演じている頃から好きな俳優だ。モモンは若い頃、街で荷車に乗せられていたサクランボをなにげなく盗んだことから窃盗罪出た逮捕され、留置されたことから犯罪の道に入る。その後犯で10年の刑期を終えて出獄する。そのとき獄中結婚をして「身内の妻の証言では訴追されない」と警察に言われ自分だけ早く出所する。モモンはこれで犯罪からすっぱり手を切るが、セルジュは5年の刑期で出所してギャングの道に戻って逮捕される。
▼モモンは知り合いからセルジュの脱獄に手を貸してくれと頼まれ、親友を助けるためならと若いギャングを雇って一度だけ手伝う。牢獄にカミソリを入れて腕に怪我をさせ、病院に入ったところを脱出させる。ところが若いギャングは手違いで警官を多数殺害してしまう。現在と過去が入り交じって分かりにくい場面もあるが、タイトル通りの結末が待っている。単なる犯罪映画ではなく、当時の警察との駆け引きや司法取引が話を複雑にしてモモンが真相を見失っていたことがポイントとなる。テアトル銀座。

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