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November 08, 2012

◇「菖蒲」を見る(その2)

Kingyo
(店先の鉢の水槽で泳ぐ金魚)
▼午後からかなり長距離の移動をした。仕事は順調に終わってクリニックの終了時間前に駆け込んだ。もし混んでいたら明日にしようと思ったが、待ち人は5人だったので滑り込みセーフ。15分ほどして最後の順番が来た。木曜日午後、担当医はFMラジオの出演しているので、診察がない。どうしてもこの時間に来る必要がある。といっても薬はあと4日分あるので余裕は見ている。
▼医師は「先日頭がふらつく」という人が歩いてやってきたので、見たが脳幹(橋というので、わたしと同じ症状だ)に出血していた。「もしふらついたり、平衡感覚が保てなくなっらすぐ来て下さい」と言われる。
◇「菖蒲」ある日の夕方、妻のマルタは友人と二人で水辺にあるカフェのような場所に出かける。ここは村人たちの社交場となってダンスに興じている人たちもいる。飲み物を取りに行った帰り、友人たちとふざけながら飲んでいた若者ボグシのビールが着物にかかってしまう。ボグシは謝るが「いいのよ」と言ってテーブルに戻る。「知り合い?」と聞かれる。「ええ町の青年で時々あうことがある」と答える。
▼ボグシは都会の若い娘とつきあっているが、彼女は大学生、彼は田舎の青年なので、教養もなく、本を読むことも好きではない。彼女からは「本を読め」としょっちゅう言われているのでけむたい。それに給料が安いので本を買うカネもない。そんな事を知ったマルタは「本なら家にたくさんあるからお貸しするわ」と誘う。ボグシの姿にワルシャワ蜂起で死んだ我が子の姿を思い重ねる。そんな事を続けていると、息子のような年下のボグシに好意をもったマルタは河に泳ぎに行こうと誘う。
▼泳いでいる最中、対岸に菖蒲がたくさん咲いているのでボグシはマルタのためにとって来ようとする。だが何回か往復している間に足を深みにとられて溺れ死んでしまう。実はこれは撮影の一シーン(劇中劇)なのだがマルタは必死にボクシを救おうとしているうちに狂乱におちいってしまう。そして撮影現場から抜け出して、水着のまま道路にかけだし、やってくる車を停めて自宅に帰ってしまう。
▼アンジェイワイダ監督らは、何が起きたのか分からないまま、雨が降ってきたので撮影を中止する。家に帰ったマルタは夫が死んだ瞬間を思い出し、ふと気がつくと一人で部屋に籠もっていることに気づく。(岩波ホールで上映中)

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