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November 25, 2012

◇「シベールの日曜日をみゆき座で見る。

▼午後からつまらない会議に出席しなければならない。その前に新宿で映画を見ようと思って朝刊で上映時間をチェックしていたら、別の映画のタイトルが目に入った。「シベールの日曜日」だ。これは20歳くらいの時に当時の日比谷映画で見た記憶がある。2本立てでもう一本は「禁じられた恋の島」だった。一年前にも上映されたが見逃してしまい、地方都市を巡回して再び東京に戻ってきた。いま大きなスクリーンで見ないと一生後悔するだろう。予定を変更して日比谷のみゆき座に向かった。
◇「シベールの日曜日」フランスのインドシナ帰還兵らしい主人公ピエール(ハーディ・クリューガー)。空軍のパイロットをしていたが、そのとき爆弾を投下して少女を殺してしまったと思い込んでいる。戦闘機は墜落し彼は救出されフランスの病院に入院していたとき、現在のパートナーである看護師のマドレーヌに身元を引き受けられる。だが彼はすっかり記憶を失っている。彼女が仕事に行ったあとは友人の小鳥小屋の金網を巻く仕事を手伝う。それが終わると彼女を出迎えるために駅に向かうという日課を繰り返している。ある日駅の待合室で父親に連れられて泣いている少女に出会う。
▼父親に理由を尋ねようとすると「余計なことをしないでくれ」と言われる。なおも後と追うと、修道院に向かっている。少女を慰めようとポケットに入っていたガラスの破片を「星の欠片」といって渡そうとするが、父親に手を引っ張られて行ってしまう。父親は修道女に「日曜日は会いに来ますから」というが、どうやらそれは嘘で、新しく出来た愛人と暮らすには娘が邪魔になっただけのようだ。
▼修道院の扉に持って来た鞄をおいて立ち去る父親。それを持ち帰るピエール。手紙やノートを読んですべてを理解する。それならば父親の代わりに自分がフランソワ(シベール)に会いに行ってやろうと思う。シベールも「お父さん」ということにすれば自由に会えると気づく。二人の日曜日ごとのデートは続く。そして会うごとに信頼関係は強まる。シベールは将来結婚しようとまで言い出す。だがそれは大人同士の恋ではなく、ピエールも少年に戻っていた。フランソワは二人が会うことは誰にも内緒にしようと言う。
▼クリスマスが近づいて来た日曜日マドレーヌは友人の結婚披露宴に招かれる。だがピエールは日曜日はフランソワを迎えに行かなければならない。自分が行かないとフランソワは「約束を破った」と、どんなにがっかりするだろう。レストランの曇ったガラス窓を手で拭いて公園を眺めるシーンはとてもつらい気持ちになる。わたしはビデオ等を見るとつらくなってこれ以上再生することができない。いつもこのシーンでストップしてしまう。映画館だから画面は止められずずっと最後まで見た。あの公園と池、それに氷が張った池に小石を投げるシーン、カラカラと石が滑っていく音はとても気に入っている。
▼とにかくわたしがお勧めする一番のフランス映画です。30日までの限定公開なので、みゆき座までぜひお運びいただきたい。

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