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February 19, 2013

高額訴訟で住民を萎縮させる電力会社

▼今晩は大手町の経団連本部への抗議行動だ。当初降雪が予想されていたが、何とかもちそうだ。日曜日の朝日では7割の国民が「原発はいらない」という意見だったと書いている。しかし今朝のNHKでは「電力会社は再稼働しないかれ電力料金を上げなければならない」と報道している。こういうのは本末転倒である。原発を作ってしまったので、金利が重なっている。「夏場の電力が不足する」と大飯原発を再稼働させたにもかかわらず、関西でも関東でも電力は足りていた。
▼首相官邸前抗議行動に通っていれば、このくらいの学習はできる。しかしまだ国民の間には「再稼働させないと電力が不足している」と思っている人が多い。国会前で全国各地で再稼働反対や新規建設と闘っている、大間や上関の話を聞くとそれを感じる。電力会社という電力会社というのはなんともえげつない手段を使う。最近流行っているのは「高額訴訟」である。上関で言えば中国電力は建設延期をさせられてその分を損害を補償せよという裁判である。福島第一原発の被害補償は出し渋り、一方では一市民が払いきれないような高額請求訴訟をしてくる。
▼昨年見た映画で「水を巡る利権」がテーマになっていたものがあった。それによれば海外の大企業は水源地を買い占めてしまう。そして住民にはペットボトルで飲むしか選択肢をなくしてしまう。住民は「水を自由に飲むのは人間としての権利である」と裁判を起こすのだが、高額訴訟を仕掛けられる。しかしアメリカではこのような相手を萎縮させるスラップ訴訟は禁じられている。実は日本とは先進国のような顔をしているが、悪いことを猿まねすることだけは、欧米に引けをとらないようだ。
▼NHK2月14日の「ハンターが絶滅する」はおもしろい番組だった。おりしもその5日ほど前では北海道で鹿狩りをする千葉出身の女性が紹介されていた。野生動物が野菜や高山植物を食べたり、山肌の草を食べ尽くして土砂崩れが多発している。そこで組織的に害獣の駆除をしようとしている。しかし猟友会に入っているハンターが70歳以上の高齢になってしまい、駆除の要請があっても山に入れない。猟友会の幹部をして「ハンターはもはや絶滅危惧種だ」と自らを揶揄する有様だ。
▼わたしが見る限り連合赤軍の事件以後、公安委員会は銃の所持に厳しくなった。とくに大きな野生動物を撃つライフル銃は、散弾銃を一定期間所持した後で、推薦をもらってようやく所持できるシステムにしてしまった。これが良い意味で「銃離れ」を起こしてしまった。その代わり野生動物を捕獲する手段が少なくなってしまった。30分番組を短くは説明できないが、根本には野生動物を管理できなくなり、彼らの食料を奪ってしまったことで動物は繁殖する一方になったと言える。
▼今朝の朝日10面に掲載されている「キューバの渡航自由化」の記事は悪意に満ちてる。キューバが貧困で公務員の給料が3割下がっているのは政府の責任ではない。旧ソ連の崩壊とアメリカが今なお経済制裁をしていることが原因である。キューバ政府を非難するのは、1941年から3年間にわたりナチスドイツのレニングラード封鎖で100万人死亡し、そのうち餓死が80万人いた。このときナチスに降伏しなかったソ連が悪いというのと同じことになる。

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