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February 04, 2013

「遙かなるキューバ」(その14)

Cubasl
(レストランで野ざらしになっていたミニSL)
▼NHKは朝時代から市川團十郎の死が延々とトップニュースである。NHKは大相撲とか歌舞伎に中継利権を持っているから勢い扱いが仰々しくなってしまうのだろう。アナウンサーは「歌舞伎18番を復活させた」と言っていたが、実は「歌舞伎18番とは何か」すべての外題は解明されていない。
▼「遙かなるキューバ」(その14)サンタクララの帰りに洒落たドライブインに立ち寄った。これもおそらく外国人しか立ち入れそうにない作りである。ここでキューバ初めてのネコちゃんに出会うことができた。今回の旅もいつものように日本からキャットフードを空輸してきた。レイモンド・チャンドラーの「ロング・グッドバイ」という73年に映画化された。主人公のフィリップ・マローは眠っているがネコに起こされて冷蔵庫を探すがネコ缶がないのであり合わせの材料でエサを作る。ネコはそれを見向きもしないので仕方なく着替えて近くのスーパーに愛猫が好きな「スプーン印」のネコ缶を買いに行くシーンがあり、それを思い出す。
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(レストランのクラシックカー)
▼今回はかなりのネコエサを持って来た。一握り与えるとその子猫は喜んでむさぼるように食べていた。ハバナに戻る車中、ガイドさんとキューバの歌について話した。「キューバはやっぱりサルサ?」「いや若い人は興味ないね、レゲエかな?」日本で流行った「ブエナビスタ・ソシアル・クラブ」とはユニットの名前で、そういう店があるわけではない。生演奏を聴いているとメキシコの曲のベサメムーチョなどとともに「chanchan」が流れて来る。歌っていたのはフランシスコ・レピラドで今はもう亡くなってしまった。♪「アルトセドロからマルカネーへ クエトからマヤリーへとオレは向かう」このサビの部分を聴いていると「タラバガニ」と聞こえて仕方なかった。動画(映画)でサイドカーに乗っているのは映画を作ったヴィム・ヴェンダース監督父子である。
Cubacat
(可愛いキューバの子猫)
▼海岸堤防は映画「苺とチョコレート」にも出てくるが、7kmもある長いマレコン通り(防波堤通り)で、わたしは帰国するため早朝空港に向かっているときに通った。ちなみに堤防を作り始めたのは1901年で完成したのは1957年だった。もっとも好きな曲は?と聞くと「ソハ」という返事が返ってきた。言ってみれば若い人たちにとって「ブエナビスタ」はあまりにも古めかしく、サルサのリズムもぴったり来ないのだろう。
▼翌日ヘミングウェイの別荘を見に行った帰りにラム酒を飲ませる店に連れて行ってくれた。そこでは3曲目にこの曲を生演奏していた。「Comandante Che Guevara」 耳を澄ませてよく聴いていると「Comandante Che Guevara」を2度繰り返していることが分かる。「あれ?『コマンダンテ』って、カストロのことじゃなかったっけ」。実はキューバ軍の最高階位は少佐(コマンダンテ)で二人とも軍の階級は同じだったのだ。しかしキューバの若者たちにとっててこの曲も日本の「うた声の歌」か「ロシア民謡」にしか聞こえないのだと思う。(禁・無断転載)

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