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February 08, 2013

「遙かなるキューバ」(その17)

Hkyozo
(連載16に書いた店内にある胸像)
▼しかし日本の新聞やTV報道狂っているとしか思えない。たとえば「環境省、中国から流れて来ているPM2.5観測強化、健康への影響解析」というニュースが話題になっている。 しかしそれよりも放射能調査結果は事故から1年で発表を止めているが、こちらはどうなっているのだ。よその国の大気汚染を心配するよりも、国内の放射能汚染を心配しろ!TVの旅番組を見ていると、K市のあんこうの吊し切り、Y湖のワカサギの天ぷら、いずれも半年前までは放射能汚染度が高くで漁も禁止されていたところだ。それに「もんじゅ」の検査は終わったとして、データ隠しをしたまま再稼働をしようとする企み。
Tanker
(目の前を通過するタンカー)
▼「遙かなるキューバ」(その17)泊まったホテルAMBOS MUNDOSはスペイン語で「両方の世界」という意味で桐野夏生の短編小説にも出てくる。ただハバナのホテルというだけで中学校の教頭と女教師が「不倫旅行」の場所として使ったという過去形の描写でしかない。キューバのホテルのランクで見るとかなり古い。もしA、B、Cの3ランクがあるとすれば最後のB」になるだろう。夕食に一度ティールームでサンドイッチを頼んだが、もう量が多くて食べきれなかった。3日目の朝と4日目の朝はは近くの海岸を散歩してみた。すると釣りをしている人たちがいて鰺のような小魚がかかっていた。海はかなり汚れて濁って見える。後でガイドに聞いたら、「政府は海は汚れているので釣った魚は食べてはいけない」と言っている。しかし釣って食べる人は絶えないともいう。
▼湾の入り口には日本のODA援助で浄水プラントも作られて稼働している。しかしこの汚染状況は焼け石に水だろう。精油所は一晩中、赤々と炎があがっている。散歩を続けているとスペイン語で「禁煙」と書かれたベネズエラ船籍のタンカーがやってきた。町を歩いていると人が並んで何かを受け取っているところがある。これは?と聞くと食料の配給所であるという。キューバは主食の麦、米、パンそれに鶏卵は配給制である。パンは毎日配給手帳にチェックをしてもらって受け取る。だから町では食料品店や食べ物を売っている店はほとんど見かけない。
Turi
(禁止されても釣りをする人)
▼つまり革命前はアメリカの実質的な植民地として、夏場にサトウキビを収穫してしまうと後は仕事がなく、ルンペン同様な生活を強いられていた。あとは避暑地としてアメリカの富裕層が遊びに来るだけ。そんな状態の国をカストロらは50年かけて、「全国民が飢えない、病気になっても医療費のいらない国」に作り替えてきた。
▼そこで着目されたのが観光資源を生かして国を再生しようという取り組みが行われつつある。だから職業訓練校で「建築遺跡や絵画の修復」という科目が重視されているのも頷ける。しかしいずれにしても食料と燃料が自給できないというのは決定的である。しかもそれらを買いたくても外貨がない。これがキューバの実態であろう。今の課題はどうやら全国民が食えるようになったので、個人商店を認めて「勤労意欲」を刺激しようとしている。だが「外資」を入れなければ大規模な発展は望めない。もしかするとあと30年もすると、現在のベトナムのように変化していくのかも知れない。
▼今晩の国会前は北風がぶり返して寒そうだ。厚着をして行かなければ…。♪「北風ふきぬく、寒い永田町も、ホカロンひとつで 暖かくなる~」今晩で連続40回目の抗議行動への参加となります。

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