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May 16, 2013

第6回原子力規制委員会の傍聴記(その2)

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(原子力規制委員会。左から大島、更田、田中委員長、島崎、中村の各氏)
▼朝刊によれば来年度予算は92兆円で成立したという。ところがみなさん一度も稼働しない敦賀のもんじゅには1兆円もの予算が投じられていたのだ。国家予算の約1%もの金額を投じる価値があるものなのか?もんじゅはプルトニウムを再生して循環させれば無限のエネルギだともてはやされてきた。しかし原発先進国のフランスやドイツも、そんなことは不可能だとしてさっさと撤退している。
▼なぜ執拗にもんじゅに取り組んで来たかといえば、原電を巡って六カ所の再処理工場建設から巨大な利権が絡んでいるからだ。昨日の原子力規制委員会の傍聴者は少なめで約30名だった。原電の危機管理意識の部分で拍手が一つ、あと「1兆円も無駄なお金を使わないで下さい」と合計お二人の不規則発言があったが、静かだった。論議の詳細は東京新聞に出ているから宅配でないかたは駅売りで買って読んで頂きたい。わたしは3人の委員の報告書に掲載されていない発言のみを書く。
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(記者のIDカード)
▼更田氏「保守点検の間隔だが、原電は自ら徹底して間隔を守る姿勢が見られない。問題箇所が見つかってから対応をしている。また不備が見つかってからの対応が遅い」
森下委員「機器の数え方がおかしい。部品として細かく選定していなのではないか」
調査した担当者島崎氏「部品のオーダーは同じ、役員の責任分担が不明確のまま。その曖昧な低緯度がひどすぎる」
更田氏「原電は高い倫理意識を持っていない。報告書を読んでも経営者と現場の齟齬が目立つ。作文を作っているだけできちんと対応していない。この程度の危機管理意識で原発(もんじゅ)を存続させようとしていること自体が問題だ」(会場の参加者から拍手)
大島氏「もんじゅは青森の六カ所も大きな役割を負っている。もんじゅは発電塔の保守点検でノウハウを蓄積して将来の原発に伝えていく役割を持っている。しかし安全文化が劣化している。トップのマネージメントが介入していない。この辺を厳しくきちんとしなければならない。安全文化の徹底は福一(福島第一原発)の事故では国会の事故調でも報告されている。そこでも組織的な安全文化が遵守されていないと指摘されているが、ここも同じだ。露呈する問題が潜んでいる。
▼この状態を深刻に受け止める。再稼働するには安全文化が徹底していないとダメだ。もんじゅはさらに安全文化の向上が必要になる。
中村佳代子氏専門家集団は数ヶ月前まで安全だと信じていた。たとえ鋲やネジが一本外れていてもデータは変だと感じなければならない。そこを真摯にとらえていない。専門家として恥ずべきことだ。問題を出さなければならないということを重要視していない。委員会としては原子力と放射能のリスクを限りなくゼロにしようというのが任務である。もんじゅで行われている(いい加減は検査は)ことは他でも同じようなことが行われていると考えられる。真摯に原点に立ち戻って経過を反省することと重く受け止めてもらいたい、後は経過をウォッチして行きたい。
▼スペースと筆者の時間の関係で田中俊一氏のコメントは明日以降になります。

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