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May 30, 2013

インド映画◇「きっと、うまくいく」を見る。

▼毎朝NHKニュースを聞いては腹を立てているので、家族から「怒っていないで直接電話したらどうか」と言われている。昨晩も諸般の事情でかなり遅くまで起きていた。インドのシン首相と安倍が原子力協定を結んだ、というニュースを延々とやっていた。官邸前では調印に抗議する集会も開かれていたが一言も触れない。関電の大飯原発破砕帯調査完了は7月に先延ばしした問題も不問。学校の論文だって締め切りを守らなかったらアウトだ。一般社会の約束事を守れない関電は実は作文を作るのも苦手だったのか?
▼有料のネット放送「デモクラTV」のMP3録音を聞いていた。本を読むだけで目を酷使しているので、TVは可能な限り音声だけにしている。こちらも番組が増えたので一週間に8時間から10時間もある。24日の放送でも内田誠さんは「バラエティ偏重でニュースは政府と自民党偏重でおかしくなっている」と指摘していたが、まともな番組は深夜の民放ドキュメンタリーかNHKETVくらいしなかい。政府よりの原稿を書いている奴も、それを読んでいるアナウンサーも心が痛まないのだろうか?大昔、大宅壮一が「テレビによって一億総白痴化になる」と言っていたがまさにその通りになってしまった。
▼とにかく電力会社を批判するメディアが一つもなくなってしまった。おそらく東電はもう冷却につかった汚染水の置き場所がないので「海洋放出」するつもりだ。福島や宮城の魚が危なくて、茨城や千葉の魚が危なくないなど、あり得ないことだ。さらに今年は北茨城でも海水浴場の大宣伝をしようとしている。漁業関係者や海で暮らしている人たちの、この怒りが東電に押し寄せて「放出を阻止」する力にならない。「お上に逆らって」はまずいと考えていらっしゃるのだろうか?それとも無駄な抵抗は止めるのか?ホントに「選挙だけで世の中が変わる」と思っている人がいたら、その人は長生きするに違いない。
◇「きっと、うまくいく」3時間のインド映画。とかくインド映画はいきなり歌ったり、踊り出す内容のものが、今までは多かった。しかしこれはかなり学歴偏重のインドの世界に疑問を投げかける。将来を嘱望されている若き3人のエリート候補たちが通う工科大学が舞台の学園ドラマから始まる。貧しい家庭育ちのラージューは、陽気なランチョーと意気投合する。高度成長期にある現代インドにあって競争社会では勝つことだけが大事だと主張する絶対的な権力を行使する学長。
▼それに反発する3人の学生は学歴競争の虚しさを身をもって示す存在だ。そして学長の娘とランチョーのラブストーリーも、何時ものインド映画のようにミュージカルシーンになっている。だが苦労して卒業しても、勉強が一番好きだったランチョーが行方不明になってします。学長の娘を結婚式のさなかに、好きだったランチョーに会わせようとする悪友たち。彼女が「もし結婚していたらどうするつもり?」と聞くと、「結婚式場に送り返す」というのには笑ってしまう。
▼学歴競争が過熱するインドにあって「出世だけがすべてではない」と、現実の世界を友達との絆を大切にして、助け合って生きることの素晴らしさを問う。新宿シネマアートで上映中。

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