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September 04, 2013

実子と婚外子の遺産相続差別を考える。

▼3日の夕刊の小さな記事で、中村福助が中村歌右衛門を襲名するという記事が出ていた。本来ならば実際には兄弟と言われている、中村芝翫が歌右衛門になるのでは、と思っていたがそうはならなかった。ファンの間からは歌右衛門亡きあと誰が跡を継ぐのか最大の関心事になっていた。それが突然の昨晩の発表。一部ファンは怒っている人もいた。父親の中村芝翫はとても踊りが上手い人で、「藤娘」などを見たことがあるが、今後あれほど上手い役者は出てこないだろう。
▼福助よりは弟の橋之助の方が上手いように思う。それに福助は上背があって、ちょっと女形には似合わない。しかし歌舞伎の世界は世襲制でしかも先に生まれた方に優先権があるので、長男が引き継ぐことになったのだろう。いやそれよりも歌舞伎の世界を仕切っているのは「松竹」様のご威光が一番物を言う.歌舞伎座以外で公演が行われるとき、役者はまず開口一番「松竹様のおかげで」を口にする。
▼きょうこんな前振りをしたのには意味がある。NHKなどは朝からかなり力を入れて報道しているが、「両親が結婚しているかどうかで子どもが相続できる遺産に差を設けている民法の規定」について、最高裁判所は4日「憲法に違反するかどうか」の決定を出す。そもそもこの制度が新らしい民法にも残っているのは、戦前の家中心の日本を存続させようとする事が目的だったと思われる。サスペンスドラマ等を見ていると、父親が死んでその息子や娘がそろって出て来て、「父親の面倒を一番見たのはオレ、ワタシ」、「新しい遺言書が出てきた」「オレが全部引き継ぐ」etc,etcで修羅場がはじまる。
▼新聞報道などを見ている限りにおいて、父親が同じで認知されていない子というだけで遺産相続が半分になってしまうというのは納得いかない、というのは理解できる。だが遺産というのは「負の遺産」というのもあり、父の負債があれあば借金もその子に引き継がれる。さらに理性的ではないかも知れないが、夫が浮気をして妻の待つ家に帰らず、妻とその子に苦痛を与えていた場合、その苦しみは誰がどのように「補償」するのか?という問題が出てくるような気がする。これから新しくサスペンスドラマを執筆する作家はまた一ひねりする努力が求められるだろう。
▼朝刊によれば東京都の職員100人が、自費でブエノスアイレスまで3泊7日のオリンピック招致の弾丸ツアーで応援に行かされるという。さらにツアー料金は27万くらいだが、サーチャージを入れると40万になり、全額個人負担であんな遠くまで狭い機内で2泊するなど、仕事となれば拷問に等しい。3年前に行った時はリオ・デ・ジャネイロで途中下車したので、もう少し高かった。

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