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November 04, 2013

◇「眠れる美女」を見る(その1)

Boat1103
(水道橋脇のの神田川を走るボート)
▼日本シリーズは3日前に予想した通りの結果に終わりました。「東北地方復興」と言う政府の至上課題と20マイクロシーベルトの汚染地域への「住民の強制帰還」をセットにして日本の政治は進んでいます。それに電通が一枚加わって「盛り上げ」られています。これはこの数日の新聞を見ていても分かります。
▼昨日のTVを見ていたらS生命のCMが流れて来ました。「長生きして本当によかったと思われる生保」といっています。この台詞は前にも一度聞いたことがあります。そう橋本龍太郎元総理が生前に言っていました。彼も「アメリカ国債を売りたい衝動にかられる」と発言したことから、病気とはいっていますが、「急に病気」になって死亡してしまいました。大体今の日本で長生きして幸せなことなどありません。認知症やガンになって苦労するのは周りにいる家族です。病院はおいだされ、「在宅介護」と聞こえのよい自宅に帰され、負担はすべて家族の肩にかかってきます。
▼施設に入院したくても新聞やTVに出ている施設などは毎月25万以上払わないと入れない。それを死ぬまで払い続けることが出来る人は限られます。特養ホームは申し込んでも10年待ち。それまでは座敷牢、何と楽しい未来が待っているじゃありませんか?
◇「眠れる美女」この映画を作ったのはマルコ・ベッキロ監督で前作の「ムッソリーニを愛した女」を見てごブログで紹介しました。この映画の舞台になっているのは2009年イタリアで問題になった、17年間植物状態だった少女エルビアーナの生命維持装置を外す「尊厳死」を認めるのかとうか、という実際の論争がテーマになっています。
▼映画では妻が生命維持装置をつけている国会議員がおり、彼は見るに忍びないから「外したい」と思い、娘はそれに反対している。その二人の考えの違いが国論を二分する意見が凝縮しています。同時に3つの話が進行しますが、2つめは娘が植物状態で延命装置をつけている若い娘と母親の元女優。
▼当時のイタリアでは最高裁で認められた決定を上記の議員が議会で賛成しようとしていると、同僚に「反対すると二度と議員にはなれない」圧力をかけられる。同時にイタリアのカトリック勢力も当時のベルルスコーニ首相と同一歩調を取ろうとする。監督はマスメディアと政界、教会が一体となった「延命装置除去反対」の動きに一貫して反対する。これが理解できないと、映画は何を言っているのはまったく分からなくなる。(明日に続くかも知れない)渋谷イメージフォーラムで上映中。1面トップの写真に撮影ポイントに注釈をつけました。クリックしてご覧下さい。

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