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December 12, 2013

◇「ある精肉店のはなし」の話を見る。

Munotakeji
(むのたけじさんの雑誌『世界』論文。
▼みなさん昨日の石破茂の日本記者クラブの記者会見に、戦慄を覚えなかっただろうか?彼は一貫して「しゃっべっては訂正」を繰り返している。つまり世論の動向をチェックしているのだ。「自分の身の回り5メートル以内が平和であればよい」という人に話しても仕方ない。しかしこれで萎縮しない記者はいない。いやわたしは朝日新聞の「戦争と新聞」を編集した記者たちに問いたい。「あなたがたは歴史を検証して素晴らしい本を作り上げた。しかし検証した内容が試されるのは今、現在、この瞬間である。みなさんが行動しなければ、また新聞が軍部と癒着して、戦争に邁進する旗振り役になってしまう。
▼知人が今発売の雑誌『世界』2014年1月号に掲載されているむのたけじ氏の論文の存在を教えてくれた。さっそく図書館で読んだ。むのさんは朝日新聞の記者で従軍した経験もお持ちだ。しかし敗戦後、朝日が戦争中の反省をしなかったのに怒り、退社する。そして古里秋田に戻って「たいまつ新聞」を創刊、自宅に印刷所を作り、戦争と平和、世の中の不合理を暴き続けていた。1月号は1000円くらいなので、書店で買うか、図書館でぜひご覧いただきたい。青年将校は226事件で朝日に乗り込み、活字ケースをひっくり返し、「自由主義の朝日め」と言った。
▼むのさんは朝日に憲兵隊が常駐して検閲をしたわけではない。しかし記者が自己検閲をして書かなくなってしまうことが一番怖いと言っている。先週4日頃だったか参議院会館前で開かれた秘密法反対集会の一コーナーで「新聞労連」が仕切った20分間があったが、現役で活躍している記者からの発言は2人だけだった。
Seiniku
(映画「ある精肉店のはなし」のチラシ)
◇「ある精肉店のはなし」人間は他の生物の命をいただいて、自らの命を長らえている。中学生が大阪貝塚市にある屠畜見学会が開かれている。最初はまだ湯気のたつ牛の解体場面を見て少年たちは息をのむ。解体するのは家族四人であり、買った牛をなだめながら車から降ろして屠畜場に連れて行くのは次男。牛の眉間にノッカーを入れるのは長男。巨大な牛は一発で息の根が絶える。家族4人が息のあった作業で牛はさばかれていく。作業現場では牛と人間の息と体温が混じっている。血液は常に水できれいに流され、刃物を使う危険な作業に支障がないようにする。
▼作業する場所から店に持ち帰った枝肉は丁寧に切り分けられラッピングされ店頭に並ぶ。肉は店頭だけではなく、住民が高齢化した現在、長男がトラックで引き売りするなど販売に力を入れている。そして剥いだ皮は次男が時間をかけてなめす。それは地域のだんじり祭りに使うため皮を太鼓に加工して販売する事を始めたからだ。(東中野ポルポレで)

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