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December 16, 2013

NHK「忘れられた引き揚げ者・北朝鮮の日本人」を見る。

▼来週はクリスマスだ。わたしはクリスチャンではないので特別な行事はしない。大体冬場は酒を飲んでも全身がかゆくなって具合が悪いので、最近はほとんど飲まない。唯一聞く音楽がバッハのCD3枚組「クリスマス・オラトリオ」だが、3枚目の最後が引っかかって回らない。昔のレコードで言えば同じ部分を回転してしまう。秋葉原のCDの研磨屋さんに持ち込んでやってもらったが直らなかった。仕方ないので今年は図書館で借りることにした。
□NHK14日ETV「忘れられた引き揚げ者/終戦直後・北朝鮮の日本人」この前編にあたる番組は8月に放送された。ソ連が日ソ平和条約を一方的に破棄して、当時の満州に攻め入ったことは映画「人間の条件」などに詳しい。満州に侵攻したのはソ連の軍事部隊、日本にやってきたのはアメリカを中心とする民政部隊だった。当時のソ連の記録が公開されるのを待って資料館に通っているのは国文学研究資料館助教の加藤聖文さんである。ロシアのアーカイブは見ることと筆写だけゆるされている。加藤さんはロシア文字を事細かに筆写している。その文書によれば、ソ連は当時の朝鮮北部(現在の北朝鮮)から持ち去るべきリストが残っている。そこには小麦やジャガイモなどの食料に、工作機械からガソリンまでを5日間くらいの間に根こそぎ持ち去っている。
▼ところが人間の輸送はソ連とアメリカの押し付け合いである。つまり燃料はアメリカが持て、食料はソ連が持ってくれで決着がつかない。さらに重大なのは日本政府の受け入れ姿勢がまったくなかったこと。つまり当時の日本国内には7500万人いて、帰国者の合計は500万人だとされた。秘密資料によれば日本政府はいきなり500万人帰国しても仕事も食料もないので、国内情勢が不安になるのというので、帰国事業を意識的にサボる。▼ソ連とアメリカの責任の押し付け合いは8月の放送でも紹介された。では20万人いた北の引き揚げ者はどうなったか?38度線が出来て分断されたので、みんなそこまでは歩かざるを得ない。空腹に飢え、ソ連兵の女性に対する暴行が横行する。名ばかりの収容所はできるが、内容はラーゲリとほとんど変わらない。病気になっても薬も投与されないので4人に1人は死亡した。収容施設の仕事とは冬になると寒さに耐えられない人が増えて死ぬので、墓穴堀りだった。だが予想した墓穴も死人が増えるので足りなくなる一方だ。
▼公式なルートで帰って来たのは3千人ほどで、他の20万人の人たちは自力であるくか、船を調達して帰るしか方法はなかった。

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