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January 20, 2014

◇「ビフォア・ミッドナイト」を見る。

▼「絶対」とか「永遠」という言葉を信じない方が良い。そんなものはありもしないから。人間は時間の経過とともに価値観も変わっていく。1995年に当時の日比谷シャンテで「恋人達のディスタンス」が公開され、その9年後が前作の「ビフォー・サンセット」さらに初回から18年後の恋人から、夫婦に変わった男女の話が「ビフォア・ミッドナイト」である。
▼作家となってそこそこ成功しているジェシー(イーサン・ホーク)はギリシアの空港で前妻との間に出来た一人息子がイギリスに帰国するのを、後ろ髪を引かれる思いで見送っている。飛行機が飛び立って空港の駐車場に戻ると、妻セリーヌ(ジュリー・デルビー)と双子の娘が手持ちぶさたで待っている。ジェシーはバカンスで妻と娘達を連れてギリシアの友人の家に来ていた。娘たちとは空港の帰り道に、古い遺跡に立ち寄る約束をしていたが、目をさまさないので通過してしまう。
▼さらに長い間空港にいたのでお腹が空いたと言って、娘が食べかけたリンゴも食べてしまう。途中の店に立ち寄って休憩するまでカメラはフェンダーに乗せられ、夫婦の会話をカットなしで30分くらい撮り続ける。この映画で素晴らしいのはこのロングショットが多様され、観客に同一の場所にいる感覚をあたえて引き込んでいくことだ。娘達が眠っていることを幸い、お互いの18年間の言い分がぶつかり合う。あのウィーンに到着する直前の列車の中の会話。セリーヌは夫は無精ひげを毎朝剃っているが、洗面台は汚れっぱなしだと愚痴が始まる。そして作家としてジェシーが成功するまで、子育て双子が夜泣きしたため執筆活動の邪魔にならないように、乳母車を押してパリの町をさまよい歩いたともいう。そして今は太って髪が薄い魅力のない中年女になってしまったと…。
▼やがて車は友人の家に到着するとパーティーの準備をしている。そこでの会話はまもなく結婚するであろう、ピチピチとした若いカップルと、自分たちより年老いた夫婦の対比にもなる。たしか若いときはすべてが良かった。それにくらべ生き甲斐とは一体何になるのだろう。夫はさらにアメリカに移住したいような事を言っているが、夫は活躍の場は広がるかもしれない。しかし自分のキャリアは捨てろというのか?そんな怒りがめらめらと燃え上がってくる。
▼そして友人は「ホテルを取っておいた。今晩くらい娘さんの面倒を見るからゆっくりして来いよ」と気を利かせてくれる。しかしホテルでは、今まで我慢してきた意見をぶつけ合って修羅場になってしまう。
▼本日メルマガ締め切り日です。早めに投稿お願いします。

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