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March 21, 2014

『こころの時代~私にとっての「3・11」』鄭周河を見る。

▼今朝のNHKではブラックマンデー以降最大の、海外投資家による日本株が売られたと報道していた。ところが昨日の国会で安倍総理は平気な顔をして「消費税が上がっても景気に変動はない」とシャー、シャーと言ってのける。NHKラジオ21日朝ビジネス展望では、経済アナリストの森永卓郎氏が、先日このブログで書いた事と同じ事を言っていた。つまりベースアップが2000円で最高だったトヨタですら0・2%アップ、鈴木は500円で到底物価上昇に追いつかない。
▼さらに年金の7%引き下げ、物価は上がり消費は冷え込むに決まっている。政府はおそらく、「駆け込み需要の反動だ」と言って逃げるに違いない。しかし現実に昨年同月よりも賃金は下がってしまっている。その後のニュースで安倍総理はロシアに1000億円の融資をする意向である、と言う。みなさんこれだけ聞いたら怒って行動して下さい。昨日の新聞では、携帯の余計なサービス等は解約して、やりくりだけで切り抜けようなんて出来ない相談です。それよりも、まずスマホなどは買わないことです。PCがあれば十分。
▼NHK16日深夜『こころの時代~私にとっての「3・11」』を録画してみた。この放送は2012年5月に放送された『「奪われた野にも春は来るか」写真家・鄭周河』を見た。鄭周河さんは韓国のカメラマンで、自然の風景や樹木を通じて人間の生き様を撮っている。311事故から数ヶ月後には福島にやってくる。現地では人々の日常と変わらない営みを通じて、何があってもそこに生きなければならない人の姿を切り取る。
▼鄭さんは若い頃、苦学をして大学に行っていた。だが生活費が足りないので野宿をしていると、村の人が「うちの庭先に住んだら」という誘いがあったので、小屋を建てて通う。お金が足りないので、近くにあった何かの施設を訪ね、そこで作業を手伝って学費の足しにする。住んでいる人たちは不思議なことに、白い手錠をしている。話を聞くと「精神障害者の収容施設」だった。1年くらい通っていくうちに信頼が得られ、彼ら収容されている人は「自分たちを撮れ」と言ってくれた。写真(カメラ)を撮るという行為は所詮暴力的なものである。そこで感じたのは手錠を掛けられている、施設の内部に閉じ込められている患者と、手錠を掛けられていない外に住む人の違いは何なのか、という事だった。鄭さんは被写体との人間関係を作るのに最大の時間を割くという。
▼鄭さんは自分が大学で学ぶ事に疑問を感じて中退し、ドイツの大学に留学する。その大学にいた先輩たちは、カントやヘーゲルを10年、20年やってもとうてい理解できないという言葉だった。そこで机上の学問だけでは解決できない問題があまりにも多いことに気づく。(土日はブログを休みます)
▼鄭周河さんの写真展は東京では5月6日から神楽坂セッションハウスで開かれる。

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