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February 16, 2015

◇「千年の一滴/だししょうゆ」を見る。

Ene213
(13日資源エネ庁抗議左火焔瓶テツさん、右トラメガを担ぐ筆者)
▼金曜日は午後6時の内幸町関電前抗議から始まった。当日の午前原子力規制委員会は高浜3、4号機の再稼働を認めた。5時半からは再稼働反対全国ネットワークの抗議が行われていたので、間断なく火焔瓶テツさんが引き継ぐ格好になった。しかし寒い、家を出るとき帽子を川の中に吹き飛ばされそうになった。しかも現地に着いてから人間の身体が吹き飛ばされそうになる。あるときは電柱に掴まっていなければならない。関電から資源エネ庁前抗議行動に移動して、トラメガを人間が担いでいるのは大変だろうと、テツさんはそれをモノポッドに載せた。しかし風は容赦なく襲ってくる。モノポッドを抑える人間が3人は必要になった。「マンパワーを3人も使うのはもったいないと、再びトラメガを男性が交互に担ぐことになった。午後9時半まで現地に滞在する。
▼日曜日は管理組合の会議があるので、土曜日は映画を2本見ることになった。原稿の締め切りが木曜日に迫っているからだ。ポルポレ東中野の1本目は「千年の一滴/だし しょうゆ」このチケットを買ったら沖縄・辺野古を扱った「圧殺の海」の初日だった。混雑状況を確認すると「大丈夫」ということだったので、連続して見る事になる。合計6時間映画館に座ることになる。
Sibatad
(柴田昌平監督と枕崎の鰹節)
◇「千年の一滴/だししょうゆ」日本人の味覚はおそらく1000年以上前に発見された「麹菌」によって左右されている。映画は北海道オホーツクの昆布を獲る高齢の女性の姿を追う。真冬は番屋に一人愛犬2匹と生活をして、海岸に流れ着く昆布を拾って干す。昆布漁が解禁になると漁船は先を競って「漁場」に急ぐ。ある漁師は海を知り尽くしており、大きな木製のハサミのような道具を操作して2年物の昆布だけを採取する。作業は家族総出でぬめりをとり海岸で干す。子ども達は「吐き気のする臭いがする」と顔をしかめる。だがしかし祖母の指示で独特の夜露が降ってくる夜に再び昆布を湿らせる。1晩おくとカビが付きやすくなるのだ。
▼鹿児島県枕崎の鰹節生産者は独特の方法でカチンカチンの鰹節を作る。そして2ヶ月ほど倉庫に眠らせるとカビが付着する。それらは京都の一流割烹店で、あるいは肉を食べられない修行僧の食事の出汁として使われる。
▼そして日本の食材として欠かせない、醤油、みりんだ。これらも麹菌の力によってうまさが左右される。しかし麹菌を販売する店は京都にたった10軒ほどに減ってしまった。日本の酒の運命はこの麹に左右される。そして先の鰹節精査者も麹生産者もほぼ個人経営と言ってよい規模だ。
▼さらに味の決め手はシイタケだ。これも九州の椎葉村の山間部の農家の努力によって引き継がれている。老婆は焼き畑でクヌギの木を見分け、樹木の皮を剥ぎ、切れ端を口に含む。そして幹に耳をそばだて水を吸い上げる音を聴く。そして木が選ばれてシイタケ菌が埋め込まれる。
▼そしてある若夫婦の赤ちゃんの「お食い初め」儀式が場面。母親は実母から引き継いだ出汁をとり「粥」を作り子どもに木製のスプーンで含ませる。この一口が引き継がれて日本の味を作って来たのだ。

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