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February 24, 2015

◇「アメリカン・スナイパー」を見る。

▼父親に「強い男になれ」と育てられた兄弟。幼い頃から狩猟につれていかれ、銃と射撃に興味を持つ男として育てられる。当然の帰結として、マリン(海兵隊)に入隊し、それからシールズ(海軍特殊部隊)に入隊する。訓練は、他の何処の軍隊よりも厳しい。訓練を終わって酒場で一人の女性と出会い、結婚することを決める。そして披露宴をしている最中に911事件が起きる。
▼兄は「家族を守るため」テロリストに報復するため、イラク行きを迷わず決意する。彼の特技は狙撃(スナイパー)でで目標の「指揮官」などの人物を的確に殺害する。彼は志願して4回イラクに行くのだが、合計160人を殺害した英雄としてもてはやされる。「敵」を殺すのは、戦友が殺されたことへの復しゅうと、アメリカの家族を守るのだかえら「ためらい」は一切ない。
▼息を止めてレミントンM24のスコープのクロスの中心だけを見つめる。スナイパーは通常着弾観測員と2人セットで作戦に向かう。観測員は現場の全体状況を把握し、スナイパーに伝える。あるときM1戦車が現場走行中、建物から女性が現れ、子どもに爆弾を手渡す。「自爆テロ」だ。爆弾は見えない。指揮官に無線で射撃許可を求めると「爆弾を目視してからだ」と指示される。観測員の同僚は「間違って撃ったら刑務所行きだ」と脅される。
▼かくして、「正義のアメリカ」は「イラクに乗り込んで」次々と殺戮を繰り返す。「敵は悪人集団」こちらは「正義だkら何をしても許される。古里に残して来た妻とは、作戦中も衛星携帯を使って話している。なんとのんきなことだ。しかし心は次第に離れて行く。「あなたは何のために戦場に行くの?戦友が殺された事への仕返しだけが目的ではないの?」
▼復員して自宅に戻っても上の空だ。心はここにない。だから4度もイラクに行こうとする。それはイラクの腕利きのおスナイパーを仕留めることだ。最後の従軍で1700m先にいる目標をついに仕留める。相手は黒い点でしかない。おそらくゴルゴ13でも無理な距離だが、そこは映画の世界だ。相手はドラグノフ狙撃銃を持っていた。この銃は「ハートロッカー」以後の登場だ。
▼160人のイラク人を殺害して、目的の名スナイパーを殺害して心の安泰は求められたか?古里とアメリカの英雄にはなったが、それは銃を介在する「ひとときの心の安寧だけだった。
▼大昔「ライフルマン」というアメリカ製のTVドラマがあった。息子のマークが「うちのお父さん早撃ちなんだよ」と口を滑らせると次々自称早撃ちが父親と決闘しにやってくる。それに余りにも似たラストだった。

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