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June 24, 2015

◇「グローリー 明日への行進」をみる。

▼先週起きたアメリカの教会で黒人6名が射殺された事件は、この映画とアメリカはまったく変わっていないと思う。しかも今朝の新聞を見ると「南軍の旗は差別を助長するので使用禁止にする」という記事を見ると、その感覚の古さに驚いてします。およそアメリカ南部に住んでいる人たちは、アメリカ国外を旅行したことがないのだろう。月に人間が行って帰ってくる時代なのに、彼らは同じ人間である黒人を,人間としてみていない。こんなのは日本にたとえれば新撰組の「誠」の旗をもって銀座4丁目を歩くのと同じ感覚としか思えない。
▼キング牧師は1960年代半ばのアメリカアラバマ州に黒人の選挙権を求めて戦った人である黒人というだけで,警察からは痛めつけられ、満足な仕事にもありつけない。こんな事があって良いのだろうか?彼は路上を大勢でデモ行進して訴えようとした。ただそれだけである。この運動の焦眉の的となったのは1965年3月7日のワシントン大行進である。、その前の年にノーベル平和賞を受賞したマーティン・ルーサー・キング・Jr.牧師の指導の下、アラバマ州セルマで黒人の有権者登録に行こう妨害に抗議する600人が立ち上がる。
▼橋を渡ろうとすると白人知事(ウォーレンを演じるティム・ロスはとても上手い演技だ)率いる警官隊は力によってデモを鎮圧する。しかし、その映像が全米のラジオやTVに流れると大きな反響を生み出す。さらに、2週間後に再び行われたデモ行進の参加者は白人の良識的な人をも巻き込み2万5000人にまで膨れ上がる。事態はやがてジョンソン大統領をも巻き込み、世論を動かしていく。大統領は「わたし達は20年後には死んでいる、歴史に名を残すにはここで彼らの要求を受け入れるしかない」と知事を説得する。
▼この映画で勝ち取った「黒人の公民権」は,現在のアメリカでは事実上有名無実になっている。

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