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October 26, 2015

「木根川橋」思い出す虐殺事件。

▼さだまさしの「木根川橋」という歌がある。♪「先生、俺達の木造校舎  すっかりなくなっちまったんですねェ・・・」、同窓会で久しぶりに先生と会った、さだまさし?が昔の思い出を語るといった内容だ。実は木根川橋で忘れてはならない事件がある。それは関東大震災のとき、この橋のたもとで朝鮮人や中国人の人たちが自警団によって殺害されたのだ。荒川に架かる現在の木根川橋は、片側一車線のトラス式橋梁だ。鉄骨部分はペンキ塗り替えのたびに色が変わっている。その気になれば自宅からこの橋まで歩いていくことも可能である。一時期市川に住んでいたさだまさしがこの橋を利用していた頃はシルバーかグレーだったかもしれない。
▼昔は木造だった木根川橋だが、この橋のたもとで虐殺が行われた。あまりにも悲惨な話なので、詳しくは以下を読んで頂きたい。1923年9月2日に起きた事件である、
▼ほぼ同じ時刻に亀戸警察(古地図を見ると現在のいなき屋あたり)においてお、捕らえられた、労働組合活動家や社会主義者などが、秋山好古が創設した習志野騎兵師団によって殺害されている。最初は銃によって殺害されたが、近所の「鉄砲の音がうるさい」という苦情があり、刺突によって殺害されたという。今でも時々紹介される当時の写真は、遺体が切り刻まれた凄惨なものである。
▼この数日読んでいた本は伊勢崎賢治さんの「本当の戦争の話をしよう」という本だった。伊勢崎さんはわたしがいま一番注目している人物で講演会は2回聞きに行った。本書では「戦争がない状態が果たして平和と言いきれるのか?」という重要な問題提起をしている。中に映画「ホテル・ウガンダ」の話が出て来て、ツチ族とフチ族が憎しみ合って50万人から100万人とも言われる大虐殺が起きた。そのきっかけは相手を徹底的に蔑視することで始まった。
▼上記関東大震災の時の虐殺も、国内政治の不満を解消するために「敵」を作り、意図的に憎しみの対象としたことに端を発すると思う。昨晩そのことをツイッターに書いたら、旧知の尊敬する某女性映画監督にリツイートされ、話が弾んだ。

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