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November 08, 2015

◇「ミケランジェロ・プロジェクト」を見る。

▼その昔、といっても20年くらい前だが、「パリは燃えているか?」という映画があった。パリを占領していたドイツ軍が撤退するにあたって、ヒトラーは「パリを破壊尽くしてしまえ」という命令を出す。パリ市民で作られるレジスタンスは様々な立場の人がいるが抵抗を試みる。そして一部勢力は亡命していたドゴールに援助を求める、というような内容だった。わたしが印象に残っている場面は、パリ大学の化学者が専門の知識を使って火焔瓶を作る協力をする場面。もう一つはアンソニー・パーキンスがアメリカ軍の一兵士としてパリに入ってきて歓迎され、居酒屋で乾杯していると狙撃され死んでしまう場面だ。さてきょうご紹介するのは…。
◇「ミケランジェロ・プロジェクト」主演と監督はジョージ・クルーニー。彼は「ER」(NHK緊急救命室)でダグという名の女好きの医者を演じて一躍有名になった。彼が監督や出演している作品を見ていると、娯楽作品に出演してカネを稼ぎ3、4本作ってカネを稼いでから、本当に自分が作りたい作品を作っている。わたしが一番評価しているのは「グッドナイト&グッドラック」と「シリアナ」である。前者はマッカーシズムと戦ったTVジャーナリスト、エド・マローを扱っている。マッカーシーの実写フィルムも使って、手に汗を握るほどの迫力がある。
▼前置きが長すぎた。映画は第二次大戦末期、ナチスドイツに芸術作品を奪われた取り戻そうという話だ。米国でハーバード付属美術館長を務めるストークス(クルーニー)はルーズベルトに美術作品を撤回するよう働きかけていた。しかし多くの若い米軍兵士が犠牲になっている折り、そんなことに力を裂くわけにはいかないと、中々首を振らない。仕方なくストークスは自分の知り合いの中年の学芸員や美術商を集めて特殊部隊(モニュメンツ・メン)を率いてパリに向かうことになる。パリで知りあった美術館の学芸員(ケイト・ブランシェット)が密かに作ったリストを手に美術品の行き先を探す。
▼しかし作品のリストはあっても行き先が分からない。ストークスの最も探していたのはミケランジェロの聖母子像である。やがて美術品は略奪した量が多く、運びきれず銅の鉱山に隠してあることを突き止める。運びきれなかった作品をナチスはガソリンや火炎放射器で焼き払っている。さらに戦利品としてソ連軍も美術品を狙っており、時間との戦いにもなっている。このモニュメンツ・メンの作戦により500万点の美術作品を救うことが出来たとされている。クルーニーは第二次大戦の知られなかった一面をクローズアップさせてくれた。

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