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November 24, 2015

バッハはナチスの音楽か?

▼文章を書くには環境が必要だ。わたしの場合半径3m以内に人がいると気が散る。昨日の朝のニュースから夜まで時々チェックしていたが、日本は困った国だと思った。朝のバラエティでは、キャバクラ嬢が歌舞伎町から自宅(?)周辺までタクシーに乗って料金を払わなかったというのが、動画入りで朝晩に出てきた。こんなのが全国ネットのTVの報道番組で取り上げるべきことか?昼にネットニュースを見ていたら靖国のトイレで爆発音がした、という。これは警察発表だけで、誰も現場はみていない。乾電池とリード線が見つかったというだけ。さらにものももしい爆発物処理班の出動となる。こんな格好した処理班は映画の中でしか見た事はない。たしか「踊る大捜査線」に一回でてきた。ものものしい姿をTVに写して「テロって怖ーい」と国民に刷り込むだけ。大体冷静に考えて見て靖国のトイレを爆発物をおいても何の意味もない。
▼NHKで日曜日放送されている「刑事フォイル」が面白いというのはいちど書いた。イギリスでも大戦が始まる前は一枚岩でなくて、ドイツに好意を寄せた勢力が一部存在した。政府はそれに気を使って、ドイツ本国の人物との血縁関係が強い度会いに応じてランク付けしていた。最も濃い人物は隔離して収容所のような場所にいれたようである。日曜日の放送は「軍事演習の1」で隣りの家からバッハのゴールドベルク変奏曲かなにかが流れて来ると「ドイツの音楽だわ」と顔をしかめる。
▼日本の場合も洋楽のクラシックはドイツの曲だけ演奏を認めていた。山本薩雄の「戦争と人間」でも九段の軍人会館でベートーベンの第五のコンサート場面が出てきた。「バクダッドカフェ」の中でも平均律が好きな青年が常にピアノに向かって弾いている場面がでてくる。軍歌でもないのだから、わたしはクラシック音楽に「階級性」などないと思っている。だが「嫌いな人」にはみんなおぞましく聞こえてくるのだろう。
▼ただ最近読んだ「アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書」の中には、ドラムが南北戦争の中で軍隊を鼓舞する役割を担っていた。ナチスも同様だった。ついでに言うと、わたしは腕章というのも大嫌いである。腕章もナチスが愛した識別装置であるからだ。ついでに言うとあのナチスの強制収容所に勤務していた将校たちは、夜になると、より抜きの「囚人」音楽家にモーツアルトを演奏させていた、という話も残っている。だからいわば羊の皮を被った狼たちだったのだ。ここでわたしはふと思いついた。ナチスの幹部連中は中世の王侯貴族のマネをしたかっただけなのだろうと思った。要するに格好を付けたかったに過ぎない。
▼月曜日NHKBSで「TPP交渉でニュージーランド(以下NZと略す)は何をしたか?」と言う番組があった。かいつまんでいうと、中国はバブルで子ども達に「牛乳を飲ませよう」としてNZもバブルになった。ニュージーランド最大の酪農協フォンテラは酪農家にハッパを掛け、設備投資や牧草地の拡大を促す。一番カネをかけたのは搾乳機であり、牛を頭を中心に、お乳を外側に向かせて一斉に絞るマシンは、労働力の省力化には繋がるが1式1億円もする。中国のバブルは弾け、出荷量も激減する。NZ政府はTPP交渉にたいした秘策も持っていなかった。しわ寄せは酪農家に押しつけられる、という話だった。

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