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December 13, 2015

ヒトマル式戦車とトルコのこと。

▼「10式戦車」を巡る誤解。この数日は、武器輸出を巡ル具体的な動きに関する抗議行動に参加してきた。その一つはインドとの原子力協定をめぐる動きで、13日の朝刊によれば、安倍晋三とインドのモディ首相の間で合意・調印されたという。日印競艇については後日時間をとってご紹介する。その抗議の中で出て来ている、トルコとの戦車の共同快活問題である。
▼数ヶ月前までトルコと戦車を共同開発しようという動きはあった。だがここで話に出てくる日本の10(ヒトマル)式戦車とはまったく別の問題である。トルコには新型戦車アルタイを開発しているオトカ社があってここで戦車を作ろうとしていた。わたしが思うに今まで優秀な戦車を作っていたのはイスラエルのメルカバであろう。何といっても「実戦」経験が豊かである。次がドイツのレオパルド2であろう。あの経済力豊かなドイツですら全部、一から作るのではなく、旧式戦車を部品や装甲をグレードアップして使い回している。
▼イスラエルのメルカバも優秀だが、実はエンジンやトランスミッションや国産ではなく、アメリカから輸入してパワーパック(ディーゼルエンジンと油圧機械式無段階自動変速操向機を組み合わせた動力装置)の生産や取り付けだけを行っているのが実情だ。
▼トルコが日本に要求していたのは1500馬力のエンジンであった。ところが日本の技術は1200馬力までである。トルコを旅したとき現地ガイドは液晶TVはEUに輸出していると言っていた。次は車を生産する技術を上げたいと言う。ということはトルコは戦車を作る技術ではなく、パワーパックを作る技術をマスターして自国の乗用車の販路を広げる事に目的があったと考えられる。現にトルコは現在アメリカのキャタピラー社、オーストリアのシュタイヤー(そうあのAUGのライフルを作っている)、ドイツのMTU社から供給を受けている。イスラエルのは人口805万人で自国で乗用車を生産してもとても採算にあわない。
▼その点トルコの人口は7493万人なので自国生産で販売するメリットは十分あるし、パワーユニットを国産化してEU諸国へ売ろうという考え方が出てくる。もう一つ10式戦車について補足すると、かなり小型で装甲もヤワである。それに欧米の戦車はもう操縦室にエアコンを標準装備となっているが日本の10式にはエンジンに余裕がないので、それすら入っていない。ウィキペディアに書かれている「冷暖房」の記述は間違い。エンジンルームのみ。

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