« 三菱の乗用車は売れるか?と◇「独裁者と小さな孫」 | Main | マスク禁止法には仮面デモで対応(韓国) »

December 15, 2015

日本の潜水艦建造技術は「世界一」なのか?

▼昨晩BSTBSの「吉田類酒場放浪記」を見ていたら、2番目に登場したのが、我が家から徒歩5分のところにある酒場だった。毎日行き帰りに店の脇を通るが、いつも年配の老人ばかりがたむろしている、入りにくい酒場である。驚いたことにTVに写った常連客の中に同じマンションに住んでいる人がいたことだ。黄色いハイボールが売りであると、その人物から聞いた事はあるが、本当に黄色かった。
▼さて潜水艦である。潜水艦には大まかに言って涙滴型と葉巻型の2種類がある。それまで旧海軍の伝統を引きずってきた海上自衛隊は涙滴型を基本にしてそれを引き延ばす形だった。基本的に潜水したとき水圧をどのように逃がすか、ソナーによる探知をどう躱すかで設計思想が変わってくる。構造を詳しく知りたい方は、こちらをご覧いただきたい。
▼本当に日本の潜水艦技術は世界一なのか?それは潜水艦技術は世界各国で秘密になって比較にならないので、実は誰にも分からない。それぞれの国は「自国が一番」だと言って憚らない。ただ日本の高張力鋼を使用した造艦技術は、日米軍事技術開発協力の項目の中にも「高張力鋼とその溶接技術」は含まれている。
▼海上自衛隊のおやしお型の300トンという水中排水力と同じ規模の潜水艦は世界を探しても他に3隻しかない。これより大きなものは原子力潜水艦になってしまう。他の国は自分の国の沿岸を守れば良いという考えで中小型が多い。ところが日本のそれは大きい。先ほどの外国の大型潜水艦の乗員数は40人から50人なのに対しておやしおは70人と多くなっている。乗員が多くなれば生活空間も必然的に増え、食糧などの貯蔵スペースも広く取らなければならない。
▼海上自衛隊の最新鋭潜水艦は「そうりゅう」である。この潜水艦にはスウェーデンのコックムス社にが開発したスターリングエンジンが取り付けられている。これには非大気依存推進(AIP)システムが導入されている。これはディーゼル機関の作動に必要な大気中の酸素を取り込むために浮上、もしくはシュノーケル航走をせずに潜水艦を潜航させることを可能にする技術のことだ。最初にイギリスで開発されたが、スウェーデンで実用化され、オーストラリアは同国から潜水艦を買ってこの最新鋭のシステムを取り付けようとしたが、予算の関係で断念された。
▼オーストラリアの潜水艦は老朽化しており、6隻から12隻の新造艦を建造する約4兆5600億円)ともいわれる巨大プロジェクトに日本は最新の技術をひっさげて参加しようとしている。しかし、軍事に依存した経済では日本の未来は暗いと言わざるを得ない。「週刊金曜日」12月4日号は「自衛隊とカネ」特集だったが、潜水艦も川重と三菱で交互に利権を回して造っている。防衛が利権の食い物になったのではお寒い限りである。
▼わたしは閉所恐怖症だから潜水艦はおろかトンネルも大嫌いである。しかし潜水艦映画は大好きで「Uボート」(完全版ドイツのTV放送)はじめほとんど見ている。

|

« 三菱の乗用車は売れるか?と◇「独裁者と小さな孫」 | Main | マスク禁止法には仮面デモで対応(韓国) »