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March 27, 2016

B氏の投稿「長いナイフの夜」の事。「国防軍とヒトラー」の続き

▼実は金曜日の深夜、正しく土曜日の午前零時から3時間劇映画「ヒトラー」が上映された。ヒトラーを演じるのはイギリスの名優ロバート・カーライルで名優ピーター・オトゥールら豪華キャストが共演した歴史大作。だから全員英語を喋っていた。エミー賞2部門を受賞した秀作ドラマで美術を目指す青年から大統領に就任するまでを描いた作品だった。これを見たのが土曜の夕方なのでブログ執筆には間に合わなかった。名著「国防軍とヒトラー」も図書館にもなく、いささか不正確な部分があった事をお詫びします。その誤りを友人B氏が丁寧に訂正して下さいましたので、以下にご紹介します。以下B氏の投稿前半です。他者を中傷誹謗するものでなければ「投稿」は本欄でご紹介させていただきます。
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▼今晩は。「国防軍とヒトラー・・・」のブログ、拝読しました。Aさんのスピーチも視聴しました。その上で、失礼ながら、幾つか指摘させて頂きます。「長いナイフの夜」は1934年6月30日~7月2日の3日間に渡って続きました。「一晩」ではありません。この粛清劇で、上部組織であるSAを政治的に無力化したSS(親衛隊)は、独立した組織になる事が認められました。SSとその指導者ハインリヒ・ヒムラーの「快進撃」はここから始まります。元々、「長いナイフの夜」も、筋書きを書いたのはSSのラインハルト・ハイドリヒでした。SAの権限が強くなり過ぎたことや、SA幕僚長のエルンスト・レームが「突撃隊を新しい軍隊にしたい」という野望を隠さなかった為、SAはナチ党の他の組織や幹部、陸軍にすら疎まれるようになり、政治的に孤立します。ハイドリヒは、元々、SSをSAから独立させるきっかけを探していて、時の流れが彼に味方したのです。最初は躊躇していたSS隊長のヒムラーもハイドリヒの路線に同調し、航空相・プロイセン州内相だったヘルマン・ゲーリングもここに乗っかります。最後には陸軍すら違法な粛清劇に手を貸し、SAが反撃できないように部隊を出動させました。レームの強みは、ヒトラーと友人関係で「俺・お前」で呼び合える仲である事でしたが、ヒンデンブルグ大統領がSAを嫌っており、SAを潰す為に陸軍を出動させる(ヒトラー内閣を解散させる)可能性を知ると、ヒトラーも最後にはハイドリヒの路線に乗り、粛清の第一撃を自ら指揮しました。ヒムラーが同性愛者であることは公然の秘密でしたが、ヒトラーは粛清劇まではその事を気に留める素振りは見せませんでした。同性愛が叩かれるようになったのは、「長いナイフの夜」以後の事で、政治的に利用されたのです。 →(夜に続く)

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