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April 11, 2016

◇「ボーダーライン」を見る。

▼今発売中の「the big isshue」284号に「スローなジャーナリズム」といいう提案がイギリス在住の日本人ジャーナリストが書いている。スローじゃナーリズムがなぜ今、支持され、注目されているのか?24時間報道体制の中、しょっちゅうニュースをチェックするのがわたし達の多くの習慣になってしまった。情報の量には苦労しないわたし達が、今は質もほしくなった、という事ではないだろうか。と指摘しているが課題は運営資金の確保だという。実際良い記事を書こうと思ったら、長い間、現場に張り付かなければならない。それに記事は記者の生きて来た時間と経験に裏打ちされるから、執筆時間だけで計算されたのでは、まったく間尺にあわない。
◇「ボーダーライン」誘拐された30人近い人が拷問にあって、死体が山積みになっている現場だった。一つ鍵がかかった場所の扉を開こうとすると、突如爆発して捜査員に犠牲者も出る。FBIの誘拐事件担当捜査官ケイトは度胸と腕っ節の良さを買われて、国務省の麻薬対策チームにスカウトされる。メキシコ国境では、麻薬のシンジケートがはびこっており、アメリカ政府も手を焼いている。面接のあと採用が決まる。国務省の特別捜査官とコロンビアから来た謎の男、それにケイトと同行するのはFBIの法務担当者である。国境を越えてメキシコに入り、麻薬組織最高幹部ディアスの追跡と、組織壊滅にあたることになる。最初の作戦でディアスの兄を逮捕してメキシコからアメリカに護送中、奪還を狙う麻薬組織一味と高速道路上で撃ち合いになる。
▼ケイトは人命を奪うことを何とも思わない捜査のやり方に抗議するが、聞き入れられない。それどころか恫喝される。そしてメキシコからアメリカに麻薬を運ぶ秘密のトンネルがある、という情報を引き出す。衛星を使って組織の動きを把握し、国務省側はGPSと暗視装置を使って、突入を試みて、作戦は「成功」する。しかしケイトはこの人殺しで戦争のような作戦から手を引こうとするが許されない。そしてついにディアスにたどり着く。コロンビアから来た男はかつて娘を殺害された過去を恨みに思って、ディアスの二人の息子と娘を殺害して目的を遂げる。作戦が終わり、謎の男はケイトに「作戦はすべて合法的に行われた」書類にサインを求めてくるが、彼女はサインを拒否していると、男は「拒否したら自殺に見せ掛けて殺すまでだ」と首に拳銃を突きつけて迫る。つまりケイトは「作戦を合法化するために」利用されただけだったのだ。
▼麻薬戦争の夜は打ち上げ花火のようである。そして昼間も銃声が響いてサッカーをやっている少年たちは、見物の母親たちも一瞬身構えるが、すぐ日常の生活に戻っていく。

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