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May 07, 2016

◇オマールの壁」を見る。

▼連休が始まる前に見ようと思っていた「オマールの壁」を見るため渋谷のアップリンクに出かけた。この映画はすでに「てんぐさ」さんがメルマガで紹介してくだっさっている。この監督の「パラダイス・ナウ」も見ている。自爆テロをしようと爆弾を身体に巻き付けてエルサレムのバスに乗って市内を回る場面でたしか終わっていた。今回の作品もパレスチナに住む青年がテーマである。20mはある、分離壁をよじ昇らないと、イスラエル側には行けない。昇っているところを発見されるとイスラエルの警察(装備は軍隊と変わらない)から狙撃される。
▼パレスティナに住む青年3人の目的はイスラエルの兵士を殺害することだ。ある日手に入れた旧式の小銃で射撃訓練をしてからイスラエル側に忍び込み目的を達成する。しかしパン職人のオマールだけが翌日逮捕されてしまう。そして留置所の取調室で過酷な拷問で取り調べを受ける。留置所にいる老人は「味方を装った人物が近づくが、気を許してはいけない。そいつは録音機を持っていて、その発言を証拠に有罪にする」と諭される。しかし警察はその会話そのものをこっそり録音していて「容疑者」だと特定する。
▼一時釈放の条件は、犯行をやった男を捜して引き渡せというのだ。しかしその男は、オマールが結婚しようと思っている女性の兄である。警察を裏切って逆に反撃しようとするが、警察に連れ戻され再び拷問を受ける。そしてGPS付きの足かせを付けられ釈放される。条件は「一緒に犯行を行った仲間を売れ」というのだ。
▼オマールはイスラエルによる「監視社会」いやで犯行に加わったのだが、逆に警察に利用される運命に陥る。そして仲間たちからは「オマールはすぐに警察から釈放されるからスパイに違いない」と疑われる。警察からは取り調べの時、ガールフレンドに関する悪い噂を耳に吹き込まれる。出口がまったく見えない監視社会に住む人びとの果てしない苦悩を描く。

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