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May 20, 2016

全文検索システムで1日に30億本の電話や電子メールを盗聴

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(委員会で採決された瞬間怒りの声を上げる火焔瓶テツさん)
▼わたしのこの10日間の日課はまず外科医に行くことから始まる。左足の関節に血液は溜まっているが、医師は自然になくなるというので、包帯はとれた。しかし正座するのはかなり難しい。右足だけ傷口がジクジクするので包帯は残っているが、きょうあたりとれるだろう。問題は左の口脇だ。昨日の包帯交換で、医師はオリーブ油を縫ってくれた。かさぶたが簡単に剥離できるようにするためだろう。帰宅してまもなく、それはとれた。これで両手を使って洗顔できるようになった。片手では目の周りしか洗えない。包帯を巻いていた部分はヒゲが5ミリほど伸びていた。夜風呂に入ると右足以外、顔を含めて全部湯船に入れることができた。いや実に快適だ。
▼昨夕は参議院議員会館前で「刑訴法委員会審議に反対する集会」が開かれた。変な人が一人いて、歩道を確保するために機動隊がカラーコーンとプラスティック棒(黄色と黒のまだら模様)で仕切っているのだが、邪魔だ邪魔だとそれを取り外して歩く人がいた。こういうのを「挑発」というのだ。さらに議決の場面では、一人で道路に飛び出して「議決反対」と叫びだした。彼がどういう人物なのか知っている「総行動」の主催者に制止され引き戻され、事なきを得た。この人物は警察と対決、対峙するのが最大の喜びのようで、ツイキャスなどを見ていると女性から「S君ぅーん」と黄色い声援がかかる。しかし場合によっては警察の弾圧と介入の口実にもされかねない。
▼わたしたちは社会のつながりの中に生きている。目を瞑って外部との接触を保っているように感じてもジワジワ「輪」は狭められていく。刑訴法が分からなくても、盗聴法が分からなくて、毛布を被ってじっとしていても逃れる事はできない。今朝NHKラジオで「0日午前6時半NHKラジオ「今週のオピニオン」は「刑訴法の問題点」でジャーナリスト 堤未果さんが登場した。本来は安全な日常が過ごせるように考えられたものだが、盗聴範囲もひろげられ、盗聴の令状の請求など不透明な部分も多いと指摘していた。
▼盗聴対象がいままでは(一応)暴力団絡み、薬物取引に限られていた。ところが今回は「あらゆる刑法犯罪」にまで拡げられる。「刑法」それはあくまでも建前である。過去に左翼に関連していた人物。左翼出版物に実名で書いている人も対象になるだろう。今までは盗聴をする際には裁判所の裁判長の発行した「令状」が必要だったが、盗聴場所が警察署の中で自由に行われるので、いつ誰が盗聴されているのか分からない。該当するみなさんは常に盗聴されているという前提で物事を考えなければならない。もちろんメールやツイッター、ミクシ-、フェイスブックもその対象になる。
▼自分は大丈夫だと思われる方。エシュロンという盗聴システムをご存じの筈である。当時エシュロンの全文検索システムは、1日に30億本の電話や電子メールを処理する能力を持っていると言われた。 日本の傍受基地は三沢にあると言われている。これらはスーパーコンピュータで検索用語を入れておけば自動的にフィルタリングされて、傍受している会社のシステムに転送される。だから傍受する人間が一々聞き耳を立てて聞いているわけではない。だから常に情報を蓄積しておいていざという時は芋づる式に「容疑者」をあぶり出そうとする。昨日参議院議員会館前で待機していたら、普段こういうところに来ない友人から電話があって「どこにいる」と問い合わせがあったので場所を知らせた。しかし彼は携帯を持っていないので会えなかった。
▼抗議の場所で日弁連がこの法案に反対していないので、「盗聴法と刑訴法に抗議する文書」が路上で配布されていた。弁護士50人近く名前を連ねていたが、わたしの知り合いの多い某県の弁護士は一人の掲載されていなかった。

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