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July 15, 2016

権力犯罪はみな起訴猶予か「時効」が成立する。

▼どうしてこうも権力者や大企業の犯罪は連続して「起訴猶予」や「時効」になってしまうのだろう。昨日で言えば兵庫の花火大会の警察署警備の事故責任。今朝で言えば東芝の水増し発注に関する不正経理。警察官僚や大学の同期のコネを巧みに使って実質的犯罪に問われる事はなくなる。その法律の解釈もまた、理屈にならない「抜け穴」を活用してくるから呆れる。わたしの選挙区に住む盆踊りが趣味という某元法務大臣も同様だ。
▼半年前に起きた軽井沢スキーバス事故も、事故直後から今朝のNHKの警察発表には何の変化もない。運転手はブレーキは二度踏んだが、旧式のため効かなかったという。7月3日(日深夜に、NNNドキュメンタリー 2「老いるバス 走り続ける、安全は確保されるのか?」という番組が放送された。そこで分かったのは北海道を走る観光バスは旧式のかなり古いものを再生して使っていることが分かった。北海道を訪れる観光客の多くが利用するバス。しかし、その多くは老朽化が進み、延命を図りながら運行されている。その中で相次いでいるのが出火事故だ。バスの車齢が上がるにつれて、火災発生率が高くなるとの指摘があるが、行政・業界ともに有効な対策を打ち出せていない。事業者がバスを買い換えたいと思っても買い換えられない現実も。老いたバスの運行実態に迫るともに、観光立国・日本の安全輸送を問う番組だった。
▼観光バスの規制緩和がされてから新型が1台あれば後は旧式でも参入できるようになった。その旧式とは地球を50周もしたシロモノである。今の走行メーターは10万キロでリセットされて「ゼロ」になる。ところが100万キロを越えたものを外見だけ新品同様にする。しかし足回りを見ると、錆びたり、腐っていたりする。なぜそんな車を買うかと言えば普通の中古バスの3分の1で購入できるからだ。ブレーキが掛かりにくいというのも、この旧式のバスの可能性が高い。さらに出火しやすい。会社経営者は「普通の中古の3分の1で買えるのは魅力的だ」と語る。
▼つまり規制緩和で新規事業に参入するのに敷居を下げたのだ。その結果、書類だけ揃っていれば、オンボロ中古車でも参入できる。しかし経営者は仕事を取るため、バスの外見だけは新品に見えるように塗装して磨き、帰庫するまで「事故が起きないように」と祈るようなハンドルを握る。そのバスに事故が起きやすいことを知らずに乗っている観光客や修学旅行生こを可哀想です。小泉規制緩和のなせるワザです。

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