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August 24, 2016

たまにはNHKの教育番組を見よう。

▼きょうは午前、午後、それに夜と3ラウンドの行動がある。体力が残っていなければ、夜の行動にはいけないかも知れない。それに今日明日は近くでは毎年恒例の「河内音頭大会」もある。今朝のNHKは「北朝鮮が日本海に弾道ミサイルを発射した」と繰り返している。政府は韓国に問い合わせ中だとも。おいおいそんな、アナログで問い合わせなどでは「迎撃」以前の問題だ。Jアラートはどうした?
▼今NHKTV「100分de名著はカントの「永遠平和のために」だ。全部見ているワケではないが、なぜ戦争が起きるかをカントの分析を紹介している。本書が書かれた18世紀のヨーロッパでは、国家間の紛争が頻発。民衆たちが戦争を忌避し平和を希求していた。しかしその一方で、国家間のエゴが対立しあい、一部権力者たちによる軍備拡張や戦費の増大がとめどなく進んでいた。
▼カントは巨大な歴史の流れの中では、戦争を回避し、恒久平和を実現することは不可能なのかという絶望感も漂っていた。そんな中、カントは「国家」のあり方や「政治と道徳」のあり方に新たな光をあてた。人々がさらされている戦争の脅威に立ち向かったのがこの「永遠平和のために」だ。そこには、「常備軍の廃止」「諸国家の民主化」「平和のための連合創設」など、恒久平和を実現するためのシステム構築や考え方が数多く盛り込まれいる。
▼単なる理想論を超えたカントの深い洞察がうかがわれる。そこでは立法府と行政府を分けるという考え方があり、今日のそれは、時代を超えた卓見であり、後に「国際連盟」や「国際連合」の理念を策定する際にも、大いに参考にされたといわれています。わたしが見た回は「その国の指導者が領土を増やせば国民が楽になる」という口実で戦争を始める。だったら、指導者を縛るために、行政府と立法府を分けるという考え方が生まれたという事で、戦前のドイツと日本が例としてでて来ました。放送は22日で終わりました。わたしは最終回だけ録画で見ました。
▼もう一つ月曜日、もうTVの電源を切ろうとリモコンを触ったとたん、NHK放送大学になってしまいました。その日は國學院大學の教授が「平家物語」の解説で俊寛が流された硫黄島(鹿児島の鬼界ヶ島)に女子生徒2名を痙れて上陸し、文献を精査して俊寛がいた場所を特定するという極めて興味がある番組だった。もしわたしが10年くらい宇宙ロケットにのる機会があったら、「万葉集」と「平家物語」だけあれば良いと思っている。俊寛は平氏を討伐する謀議に参加し、京都鹿ヶ谷の山荘を提供する。しかしそれが発覚し平清盛に捕えられて薩摩国硫黄島に島流しになる(鹿ヶ谷事件)。共に流された藤原成経・平康頼は翌年許され帰京したが、俊寛は一人残される。歌舞伎の「俊寛」は取り残された、一人船を見送る場面が悲しい。教授は3人がいた場所を古書や文献で特定し、その場所に立つ。
▼そして3人が硫黄島を熊野に見立てて、あちこちを歩き回り、神社を自ら作り、参拝したことを証明した。再放送はなさそうだが、この番組もかなり面白かった。
▼日曜日の「東京新聞」には書評欄があり、めぼしい本はすぐリクエストする、机の上にはハルバースタムの「ベスト&ブライテスト」などそれらが5冊ほど積み重ねられている。

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