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September 15, 2016

第32回原子力規制委員会傍聴で考えた。

▼昨日は第32回原子力規制委員会の傍聴に行った。いつもはピンチヒッターで行くことが多い。しかし先週木曜日午後の「第4回東海再処理施設等安全監視チーム会議傍聴」を申し込んだが、音沙汰がなかった。傍聴をしたときは、国会正門前集会で喋ったり、ブログに書いているので、「チェック」で「拒否」されたかと思って試しに申し込みをした。その結果は14日の会議はOKになった。時間に余裕があったので、いつも都営大江戸線の「赤羽橋」でおりるが、一つ先の「麻布十番」まで行って歩き出した。この駅は深く、地上に出るまで時間がかかる。大体の見当をつけて歩き出したが、方向を見失ってしまった。iPhoneの地図で確認し、交通整理をしているガードマンに、聞いたが場所はわからず,同じ場所を1時間もクルクル回っていた。最終的に,あるガードマンさんに地番を言ったら、「高速を渡った辺が、六本木1番地だ」と教えて下さった。そこで大きな施設の警備員さんにお聞きすると、100m先を指さし「あの灰色のビルが六本木ファーストビルです」と教えて下さって、10分遅れで会場に到着した。
動画はYouTubeにアップしてある。まず第一議題の「平成28年度の原子力防災訓練計画」に対する原子力規制委員会の意見。ここでは泊原発が俎上に登っていた。分かったことは、全部指示通りにやったら時間が足りないので、「スキップして」時間を短縮して訓練をしていること。北海道はPAZ(原発から5kmの予防的防護措置準備地域)は冬場が大事なのに、その訓練をしていない。会議の終盤田中委員長は、「冬場は屋内待避ということになりますね」と言っている。つまり北海道の人達は救援も来ない,屋内で被爆に晒されながら待っているしかないのだ。
▼第二議題のIAEAの日本の原発と関連企業の査察「保障措置」に問題はなかったという報告だ。要するに原子力は適切に使われ,武器や核爆発に転用されていなかった、というのだ。IAEAはかなり神経質に日本の企業を調べている。2073の事業所4639件の報告を受けたとある。検査で事業所から採取した208の試料を同位体組成比等を分析したが問題なかったという。要するにIAEAのお墨付きをもらってホッとしているわけだ。ところが北の国はIAEAを脱退し、査察を拒否しているから核開発は自由に出来てしまう。会議で石渡委員から「拡大結論とは何か。元の英語の直訳だろうが、どういう言葉か、という質問があった。その結果「ブローザー・コンクルージョン」であると説明があった。いずれにしても日本語にないような、直訳はよくない。我が国の核燃料物質一覧によれば、日本が保有する劣化ウラン(DU)を合計すると、15894トンもなることが分かる。
▼第4議題わたしが2週間ほど前に書いた「炭素棒」の偏析問題だ。会議で配布されたのは、フランス原子力規制委員会が提供した英文の資料と日本の製造メーカー一覧でどこに偏析があったか一覧表が出ている。上蓋に限って書くと、PWR(加圧水型原子炉)原子炉では、高浜2号機の日本鋳鍛鋼(以下NTと略す),大飯3号機、大飯4号機(日本製鋼所、いかNSと略す)、伊方3号機(NT)、玄海3号機と4号機(NSとNT)。BWR(沸騰水型原子炉)では福島第二の2号機、と4号機(NSとNT)、志賀1号機がNTとなっている。田中委員長は誤差はごくわずかで問題ない、と最後にコメントしていたが、全部止めて入れ替えないと,コントロール不能の事故にならない朋限らない。そういう慢心が「想定外の事故」に繋がるのだ。

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