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September 10, 2016

◇「ファルージャイラク戦争、日本人人質事件…」を見る。

▼夕べはイヤなニュースがあった。ご存じのように婦女暴行と傷害罪で逮捕されていた女優の倅が釈放されたニュースだ。倅が逮捕されたとき、女優がまずやったことは被害者に会おうとしていたことだ。推測するに、これは「和解」に持ち込もうとしていると類推されたが、その通りになっていまった。倅はこれで何あったとき、母親に泣きつけば何とかしてもらえると、確信しただろう。これでもう倅がまっとうな道をあるく事はない。それに画面に映っていた女性弁護士、婦女暴行を無罪にした腕で依頼が殺到するだろう。大阪で元警察官ら5名が婦女暴行で起訴されそうになったが、「女性が最後まで抵抗しなかった、から暴行ではなかった」として不起訴になった。これに対しても、多くの疑問が寄せられている。結局男の論理でしか考えられていない。これが通用したら、男の暴力だけがまかり通り、法治国家でではなくなってしまう。
▼一晩休んだら足腰の痛みはなくなった。録画しておいた映画を数本見た。一つは火曜日の民進党前要請行動のなかでCobさんが紹介して下さった、ケーブルテレビで放映された。「ファルージャイラク戦争、日本人人質事件…そして」というドキュメンタリーだ。ご存じのように高遠菜穂子さんらが、イラク戦争が始まったばかりの時、現地の武装勢力に拘束され、当時の小泉首相に「自衛隊を引き上げるよう」要求した事件の当事者だ。わたしも当時、一人で数回、首相官邸前に「釈放するため交渉せよ」と駆けつけた。だが当時は,地下鉄国会議事堂前駅から、官邸前方向は規制されて動けなかった。
▼武装勢力の要求は「自衛隊を日本に戻さなければ3日後に人質の日本人3名の首を切り落とす」と言っていた。だが小泉はそれを無視して自衛隊を戻さなかった。先の「男の論理」と何ら変わらない。武装勢力は独自に調査したが、3人はスパイでなく、イラクを助けに来ていることが分かったので、日本と友好の印に3人を釈放する。
▼彼らは無事帰国したら,羽田で待っていたのは,自己責任論というバッシングだった。福田官房長は「救出費用の一部を本人たちに負担させる」とまで言い出した。拘束されていたもう一人は札幌出身の今井紀明さんだった。彼はイラクで使われた劣化ウラン弾の被害者を救うために活躍していた。高遠さんはライフラインの確保や医療援助をしていた。
▼彼らが帰国して一時身を寄せてた場所はいまは取り壊されている。そこには抗議や、頑張れというファクスが寄せられていた。だがある新聞社は抗議のファクスが500通来ているという記事を書く。するとこの手があったかと読者から抗議が殺到する。しかし激励のファクスはそれを上回り800通寄せられていた。しかし記者がそのことは無視したため、バッシングの世論は盛り上がってしまう。ここで,何を選択するかという、記者の目の確かさが問われる。
▼これは本のさわりだが、高遠さんはアメリカ軍の爆弾で被害にあった人の援助。劣化ウラン弾で出産異常で生まれた子ども達の援助。手術が必要な人には、日本から必要な医師をイラクに切れ貰って手術の技術を教えるなどの援助を行っている。
▼一方今井さんは不登校の子ども達を援助する仕事に立ち向かっている。バッシングはしばらく彼らを落ち込ませたが、今は自分の目標を定め、他人やイラクの人びとの援助ために行動している。映画は自主上映用に貸し出しも行っているので、ぜひご覧いただきたい。

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