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January 10, 2017

◇「アイヒマンを追え」を見る。

▼昨日の「第一空挺団で初降下訓練」のYouTubeはおかげ様で800アクセスを越している。来年はちゃんと記者取材の許可証を申請してきちんと撮影したいと思っている。
▼電車に乗るとスマホで見ることができる「日経電子版」の4コママンガのCMが流れている。1コマ目鍋でごちそうを食べながら1月になって就活をしていない、どうしようか?今の青年たちにこの三国志の諸葛孔明がわかるかどうか?それにしても5000円近くもして、かなり高額である。
▼昨晩それとなくBSジャパン「人情あふれるローカル線の旅」という番組があって江口ともに、にしおかしずこら女性二人が舞鶴を通過した。その時のナレーションは「舞鶴は日本海軍の重要な港で戦後は引き揚げ船が着いて、『岸壁の母』の舞台にもなったという。そのバックミュージックにアメリカ国歌が流れて来たのには腰を抜かすほど驚いた。おそらく旧海軍の「海ゆかば」と間違えたのだろうが、その間違いを指摘できる人がいなかったのだ。
◇「アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男」昨年来、アイヒマン物は2本も見ている。一つはハンナ・アーレントでもう一つはイスラエルの法廷の撮影裏話だった。私たちはともすると、ドイツのナチス残党さがしはうまく行ったように考える。しかし当時ドイツのほとんどの人は何らかの形でナチスに関与していたのだから、摘発はかなり難航したに違いない。フォーサイスの「オデッサ・ファイル」を読んでもその困難さはわかる。
▼映画の主人公は旧西ドイツの検察官フリッツ・バウアーである。彼を主人公にした映画は昨年「顔のないヒトラーたち」でも別の俳優が演じていた。アイヒマンというと、ナチス政権下でユダヤ人の収容所移送を指揮した親衛隊の中佐だった。戦後は行方が杳として分からなかった。しかし行方を調べているバウワーの手元に連絡が入る。1950年代後半、アイヒマンを発見したユダヤ人が、フランクフルトの検事長バウアーに手紙を送ったことから、捜査が動き出す。それによればアルゼンチンのメルセデスの工場に名前を替えて勤務しているという。
▼バウアーはアイヒマンを逮捕してドイツに連れ戻して裁判にかけようと奮闘する。しかし当時のドイツの司法機関にはナチスの残党が大勢潜り込んでいて思うように動けない。しかたなく若い部下を相棒に選んで、イスラエルにも乗り込み、アイヒマンを逮捕したらドイツに連行できるよう約束を取り付ける。
▼しかしナチスの残党も侮れない。部下の弱みを発見してバウアーに手を引かせようとする。このへんの現実におきて駆け引きのすさまじさは手に汗を握る。バウアーは戦前北欧に亡命し、ホロコーストを免れたユダヤ人でもある。しかし彼は個人的な恨みでアイヒマンを折っているわけではない。未来を担う部下との会話のなかで、再びドイツが過ちを犯さないために、ナチスの犯罪を明らかにする必要がある、と説明するのだ。部下が失敗を告白しようとすると,「長い間仕事をしていると、大体君の嗜好は分かる。一度だけで止めておけ、さもないと身を滅ぼすことになる」と諭す。
▼ハリウッドの反ナチス映画とは視点を変えた、優れたナチスを告発する映画だ。

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