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January 17, 2017

どこまでも続く対米貿易妥協かな?

▼まもなくトランプが大統領に就任するというので、経済界などは、さらに「アメリカ国内で生産して雇用を増やせ」と圧力が掛かるのではと戦々恐々としている。マスメディアも「右に倣えで」歩調を並べている。これらは、かむろてつさんが一貫して指摘していることで、TPP(の収奪程度)では満足していないから、日米FTAでもっと絞り上げようというのがトランプが当選した時からの方針だ。しかしアメリカが不況の原因を取り除かないかぎり「譲歩」要求は永遠に続く。
▼2年前のオキュパイ運動も、占拠している彼らに得体の知れない団体から、連日食料が届けられていた。今となってみるとどうやらそれは財界に近い処からの差し入れだったらしい。この運動の出発点はアメリカの2%の金持ちがアメリカの富を独占してる事への反発だった。要するに富の再分配の方法が間違っている。さらに言えば、アメリカは軍産複合体国家である。戦争が起きて武器が売れなければ成り立たない国になってしまった。これを正すのはアメリカ国民の役割であろう。
▼さらに米国防省関係者は「在外米軍基地の負担費用を引き上げさせる」とまで言っている。だったら日本のフィリッピンなみに、適正な土地借地権を設定して、適正価格を徴収すべきである。こういう発想はナイ・レポートに依拠している。実はこのレポートの下書きをしているのは、日本の外務省あたりで、「外圧に弱い」日本を逆手に取って圧力を掛けている。
▼これらすべては日米地位協定の改正に力を割こうとしない、卑屈な日本政府だから足もとを見られている。戦前の枢機国側にあった、ドイツでもイタリアでもアメリカ側に地位協定を見直しさせている。我が国の首相はそんな事にお構いなく、ベトナムのホーチミンの胸像の前で戦後70年の節目にさらに70年を安定させるために憲法の見直しというようなスピーチをしている。ホーチミンはインドシナを占領していたフランスと独立戦争を勝、その後アメリカをベトナムから追い出した。マクナマラがベトナム人民軍のボー・グエン・ザップ将軍に、「何故君たちはそんなに多くの犠牲を払っても戦争を続けたのだ?」と聞かれた。その時ザップは「自由ほど貴いものはない」と答えた。アメポチの日本の首相にはその意味が分からないだろう。

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