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February 22, 2017

◇「エリザのために」を見る。

▼夕べは寒かった。このような寒い夜に街頭行動に立つと回復するのに2日はかかる。つまり3日に一回しか行動できない。友人のMさんも首相官邸前に少し遅れて見えたが、咳込んでいた。現地が8時半に終わると、下町の私鉄ターミナルから9時半のバスに乗って帰宅することができる。寒風吹きすさぶ2kmの道を、重い撮影機材を担いで歩くことはかなり堪える。その点昨晩は9時29分のバスに乗ることが出来たので快適だった。きょうはこれから原子力規制委員会の傍聴に出かける。ツイキャスをすることも出来るが、アクセス数はYouTubeの視聴数を超えることはない。だから対費用効果を考えて機材は持って行かない。
◇「エリザのために」1980年にチャウシェスクの独裁体制が崩壊したルーマニア。3年前の映画「4ヶ月、3週と2日」は独裁が終わった中でしたたかに生きる女性たちを描いた、息をつかせない作品だった。今回はその時と同じクリスティアン・ムンジウ監督の作品だ。
▼民主化を期待して主人公の医師夫妻は帰国したが、その期待は見事裏切られた。そして何とか一人娘をイギリスの大学に行かせることが二人の夢となっている。何とか娘だけは幸せを掴んで貰いたいと、学校で良い成績で留学資格を取ろうとしている。しかし母国は国は、賄賂や汚職がはびこっている。ロメオ医師は妻との関係は冷え切っており、外に愛人を作って、時々逢い引きをしている。娘はもう少しで留学資格を得ることができるが、数点たりない。そこでロメオ医師はコネを使って点数をカバーしようとする。その方法とは元政府高官がじん臓移植の順番を待っているので、順番を繰り上げる事を医師に依頼し手術をうけさせることだった。その代わり手術を受けた人物は学校に政治力を行使するというものだった。
▼娘を学校に送っていく途中、暴漢に襲われ、性的暴行を受けそうになり、警察で面通しをして告発するかどうか迷う娘。受験の仲介者は答案用紙に「斜線」を引けば採点で優位にすると言ってくる。娘にそのことを伝えると「イギリスには行きたいが不正はしたくない」と突っぱねる。そうしているうちに元政府高官に「不正疑惑」が発覚して、ロメオのところに検事が調べにやってくる。下手を喋れば娘にまで被害は及ぶ。妻は「もう二度と家には帰って来ないで、荷物を持って出ていってくれ、」と家の鍵の返却を求められる。
▼試験を受けるまでの5日間のめまぐるしい、息さえつくのが苦しくなる日々。勤勉に働き、真面目に勉強すれば未来は開けると信じている娘。その必死な努力をする様子から、ルーマニアの未来にもう一度かけてみようと思うロメオだった。ヒューマントラスト有楽町で。

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