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April 05, 2017

銃剣術の復活は「気合い」の復活。

▼銃剣術が中学校の正式科目として体育に取り入れられるという。10年くらい前だが、わたしが住んでいる近くの体育館で、銃剣術の訓練をしているのが、外から見えた。見ているだけで気持ちが悪くなる。銃剣術とは白兵戦で一対一で闘う方法だ。だがいまは日露戦争の時代ではないので、こんな事をやっても何の役にもたたない。映画「戦争と人間」の第三部で山本圭が演じる左翼学生が、特高により、小林多喜二がやられたような拷問を受け、その後、懲罰として兵役に就く。さらに反戦兵士となって前線に配置されるが、その時の肝試しとして、捉えた八路軍兵士を十字架に縛り付け、刺突(銃剣で刺す)訓練をさせられる。
▼しかしヒューマニストである山本は上官から叱責され、脅されても生きている捕虜を刺突することができない。拒否していると八路軍が攻めて来て日本軍は散り散りばらばらになる。刺突をして兵士は処刑の対象になるが、山本は生き残った捕虜から「この人は殺さなかった」と証言され、助かる。一方山本の留守宅には憲兵が執拗に家宅捜索に来る。そこで留守宅を守っていた妻の吉永小百合は「山本が生きているに違いない」と確信し、彼が好きだった歌を復唱しながら口ずさむ。吉永はダイコン役者で嫌いな俳優だ。しかし唯一このシーンだけは泣けてくる。
▼いまは大量兵器の時代である。地上戦に入る前に、クラスター爆弾で徹底的に隙間なく攻撃する。さらにクラスター爆弾を使うからたとえ地下30mにコンクリートの地下壕を作って入っていても生き残る事は不可能である。まして生き残って、竹槍や、銃剣術で対応するなど馬鹿げた、空想の世界だ。もっと戦争が起きないように力を注ぐべきだ。軍事評論家でも「銃剣術」」の復活には疑問を呈している人が多い。今朝の「東京新聞」で思想家の内田樹氏は「今、礼儀や愛国やらのための武道を学校教育に導入しようとしているが、非常にイデオロギー敵で悪質な政治目的を感じる」と書いているがまったく、その通りである。みなさん、銃剣道もパブコメを募集していました。すでに終了していますが、書いて出しましたか?自衛隊は組織的にパブコメを書いていました。

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