« 高浜原発再稼働反対集会に行って来た。(2) | Main | 高浜原発再稼働反対集会に行って来た。(3) »

May 11, 2017

◇「『知事抹殺』の真実」を見る。

▼2006年9月、5期18年に渡り、県民の厚い支持を得て福島県を作ってきた佐藤栄佐久知事は、突然辞任させられた。それは東京地検特捜部が作り上げた架空の「収賄罪」であった。しかもその結果、裁判所は、前代未聞の「収賄額ゼロ円」であるにも関わらず、有罪判決を出した。一体何の罪で有罪になったのか。なぜ、原発に近づくものが消えていくのか。
▼佐藤知事は地方分権・道州制・原発問題など様々な国策と命がけで闘った。朝食を食べている最中に警察はやってきた。簡単な事情聴取で済むと思い、食べかけのラーメンは「汁が美味しいから、帰ったら残りを食べる」と妻に言い残し出かけた。しかしそのまま逮捕、収監、関係者の事情聴取がされる。裁判に至るまでの検察側によるマスコミ報道の信用性。一人の人間を破壊し政界から抹殺。報道されなかった本当の真実が佐藤栄佐久の証言でいま明らかにされる。
▼ふるさとを守るためなら、財界であれ政府であれ、どんな大きな力とも対峙する気持ちを秘めているのが保守主義者だ。佐藤栄佐久氏は当初、東電と良い関係を築こうとした。しかし「大丈夫」という東電の発言を裏切る原発事故が再三発生した。そのため佐藤栄佐久は、東電に厳しく臨まざるをえなくなった。ところが、全く覚えのない「知事の汚職事件」が起きる。それは佐藤が父の作った会社の役員を引き受けており、実際は弟が経営に携わっていた。しかし役員報酬は一切受け取っていなかった。ところが「知事の天の声で収賄が行われた」という事件がでっち上げられる。
▼その後、大規模な検察不祥事が浮上して佐藤氏の事件が改めて注目された。部下の土木部長の「天の声」証言とは実質的に佐藤氏がその場におらず「声」すら出せない。ところに、原発事故が起きた。検事は取り調べの時、「知事は、日本にとってよろしくない。いずれ抹殺する」とはっきり言われる。そもそも取り調べされると、自宅周辺には常時20人以上の記者たちが三脚とカメラをもって24時間体制で取り囲む。近所の人たちは疑惑の目を向ける。そして収賄容疑で逮捕。有罪判決が下る。さらに1年後の二審判決で、収賄額ゼロだったとして「実質無罪」の内容だった。
▼なぜか有罪だたのか?どうみても明らかに意図された冤罪である。その5年後、2011年のあの福島大原発事故で、知事の懸念は現実のものとなった。しかし、最高裁への上告は棄却される。佐藤栄佐久が原子力村と命がけで闘ったのは、福島そして国民の命を守るためだった。知事の潔白であるという正しさは証明されたが、人間佐藤栄佐久は抹殺されたままだ。「司法の中立・公正とは何なのか?」「日本は民主主義国なのか?」「マスメディアの果たすべき役割」とは何なのか・日本の民主主義とは何かを根本から問う映画だ。渋谷アップリンクシアターで上映中。
▼「高浜原発弾丸ツアー3」は明日書きます。

|

« 高浜原発再稼働反対集会に行って来た。(2) | Main | 高浜原発再稼働反対集会に行って来た。(3) »