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July 06, 2017

◇「ローマ法王になる日まで」を見る。

▼抗議行動や様々な行事が多く、参加・中継したいが、身体は一つ。体力的には週に3回までが限度だ。なるべくビデオや中継する人がいない場所を選んで参加している。昨晩はまず、内幸町の関電東京支社に行く。雨がパラパラ降ってきたのには驚いた。念のためカメラ用と自分用に傘は2本持って来た。しかし大雨にならなくて良かった。最近まったく知らない人から「LEONさん?」などと声を掛けられる。怪訝な顔をしていると「Nさんから聞いた」とかで、つながりが分かってくる。
▼このところケーブルテレビで何本か面白い昔の映画を見た。1本は遠藤周作の「海と毒草」渡辺謙、奥田英二などまだ小僧である。内容は戦前九州大学に米軍のBS29が撃墜され不時着し、乗員などが生体解剖された事件である。解剖シーンは豚を使ったと言うことだが、かなりリアルで気持ちが悪くなる。2本目は「下山事件」で仲代達也と山本圭が新聞記者役で出演している。原作者は書かれていないが、松本清張の「日本の黒い霧」ではないかと思う。下手人は米軍とその手下の日本人で臨時貨物列車で現場で「轢殺」されたことになっている。3本目は森達也の「FAKE」で3時間近く、まだ見終わっていない。内容は、自称作曲家として活動してきた佐村河内守をとりあげたもので、2014年2月にゴーストライター問題が明るみに出て以降の同年9月-2016年1月、横浜市内の佐村河内の自宅で撮影された。結論から言えば週刊文春が佐村河内守を陥れるためにでっち上げた事件であろう。
◇「ローマ法王になる日まで」1973年9月11日のチリクーデターは衝撃的だった。これは市民が選挙で選んだサルバドール・アジェンデ首相が、CIA援助の下ピノチェト将軍率いる軍隊がアジェンデ大統領がいたネモダ宮殿空爆し、結果としてアジェンデは自殺を余儀なくされた。彼の最後の演説はネットを探すと出てくるのでご覧いただきたい。
▼この影響はお隣のアルゼンチンにも影響を及ぼす。1960年のブエノスアイレス。ベルゴリオは恋人とも別れて神父になる道を選ぶ。若くして南米のイエズス会の管区長になる。しかし、当時の軍事独裁政権は反政府運動を弾圧し、神父まで殺害してしまうほどの凶暴さを持っている。ベルゴリオは、軍の眼をかいくぐって命がけで行方不明者を釈放させる。しかしその行動は上司からたびたび「忠告」を受ける。また未開地の貧困な村においては、差別され不自由な生活をしている人たちの生活向上を図ろうとする。不当な拷問や行方不明者が多発するなか、貧困な地域における伝導に情熱を傾け、さらに弾圧され逃げようとしている学生たちの海外逃亡にてを貸す。そんな時上司からブエノスアイレスに戻るよう命令が来る。
▼後半肉親らが行方不明になっている、その理由を明らかにせよと女性達が警察署の前で抗議活動をしていると、軍部と警察は彼女たちを拘束する。そして海外に移住させる、と睡眠薬を「健康チェックの注射」だと偽って投薬し眠らせてしまう。その先は降下部隊の輸送機に載せ、上空から女性達を全員を投げ落としてしまう。このシーンは身の毛がよだつほど恐ろしい。ベルゴリオは仲間や学生たちを守れない事に苦悩する。それでも一人でも多くの市民を助けようと軍隊や警察の眼を盗みながら、自分の信念に従って生きようとするベルゴリオだった。ともすれば「絶望」で先が見えない軍事政権下にあって、マリアを信じより人間らしく生きようと努力する姿に胸が熱くなる。

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