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August 06, 2017

◇「ありがとう、トニ・エルドレン」を見る。

▼4日のうち合わせでは午前7時半アメリカ大使館前集合だった。6時に起床して6時半に家をでなければ間に合わない。一旦は無理かと思った。土曜日に再確認すると8時半始まりなので、8時に着けば大丈夫と聞いて安心した。実際7時に家を出て、JR新橋駅には7時半に到着した。楽勝だった。
◇「ありがとう、トニ・エルドレン」父と娘の関係は年を重ねるほど難しくなる。昨日から読み始めた梯久美子著「狂うひと」を読んでもそれを感じる。この本は620ページもある。3日間で読めるだろう。子育てにおいて子どもが幼いとき、父親が一切育児に拘わらないで妻任せ、中高生になってからデカイ顔をしても、娘は振り向いてくれない。UFJかなにかもUFJのCMで父が娘に「今度また家族で来ような」と娘に声を掛けると、「ウン」と答えながら小声で「今度彼氏と来よう」と呟く娘。こlれが実体である。さてこの映画はドイツとオーストリアの合作映画である。ドイツに住む父は久しぶりに、かつ突然ルーマニアに住み、キャリア・ウーマンで馴らす娘イネスの処に訪ねていく。突然の訪問に娘は一応父を歓迎するが、心中hがウザイと思っている、仕事の大事な顧客へのプレゼンをしなければならないのに、構ってはいられない。
▼父親はテレ隠しで入れ歯をしてカツラを被って変装して娘の前に現れる.最初は変なオヤジと思っているが気づかないふりをして父親を喜ばせる。ま、仕事で苦労しているから如才ない。しかし心中はプレゼンの事で頭の中は一杯なのだ。父親は娘の心配をよそに、入れ歯で変装したり、石油採掘のコンサルタントとか言って、プレゼンの会場に飛び入りする。さらに夜のパーティでは、在ルーマニアのフランス大使館の職員だと賑やかに飲んだくれる。しかし客たちは怪訝に思い、しかめ面をしている。
▼翌朝娘のイネスは「もうこりごりさっさとドイツに帰って」と空気を読めない彼を家から叩き出す。背中を丸めてタクシーに乗り込む父親の姿を見ると、可哀想だな、同居しなければならないか、高いマンションのベランダから見送ると複雑な気持ちになる。
▼父親を追い出した夜、会社の同僚や友人と女子会を開いているろドイツに帰った筈の父親がまたまたカツラで変装してレストランに現れる。自分は「トニ・エルドレン」だと名乗って嫌がる娘を尻目に周囲や会場を沸かせる。最後まで娘と父は邂逅する訳ではない。しかし血液は濃くても煩わしい父と娘の関係は世界共通なのだと思わせる。最後に父は「義務だけで追われていると、人生はすぐ終わってしまうよ」と語って去っていく。この言葉は鑑賞する人の胸に突き刺さるに違いない。しかし3時間の上映時間は長い。

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