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September 05, 2017

米軍と自衛隊の訓練の差はここにある。

▼余計な事ばかりしているから時間が足りなくなる。土日に「ディスカバリーチャンネル」では日米の軍隊の部門別訓練ドキュメンタリー番組が、合計10時間ほどあったので、すべて録画して3倍速で見た。 米軍のそれは実戦向けで、さらに敵国に向けて米軍には勝てっこないというアピールの部分がある。一例が比較しやすい「レンジャー訓練」だ日本のそれは練馬駐屯地で基礎訓練をして、北富士演習場で実戦訓練をする。しかし日本のそれはスポコンものにしか見えない。たしか訓練は過酷である。素人などとても着いていけない。ジャングルの歩行訓練では、蛇を食べたり、1日分の食料をバディと呼ばれる、いわば即席の戦友と分け合って食べる。さらにもう歩けなくなった相手の無線機を代わりに背負ってやると、今度は自分が動けなくなってしまう。それでも教官は「そんなことして足を引っ張って恥ずかしくないか?」と言って歩かせる。眠くなって歩けなくなった時は、相手の頬を撫でるように叩いて「気合い」を入れる。教官の指導は「ダメだと思った時からが本番で精神力があれば歩ける」と宣う。訓練が終わって練馬に帰ると同僚はじめ、家族jが花束を持って迎え出る。小学校の卒業式と見まごうばかりの風景には噴き出してしまった。
▼一方アメリカのレンジャー訓練は厳しい。レンジャーは本人の希望で訓練に来るが、途中ダメだと上官が判断すれば、即本隊に戻される。脱落するのは3人に1人という狭き門だ。訓練方法もフル装備で、困難に陥ったときどう脱出するか?訓練には怪我の手当からバラバラになった遺体回収まであり、模型の遺体や手足を乱暴に扱うと「遺体に敬意を払え」と上官から叱責される。戦争に怪我や戦死はつきものだが、日本のそれには手当や遺体回収訓練がない。米軍のそれは実戦に適応する訓練を繰り返し、現場に放り込まれても動揺しないような仕組みになっている。同じレンジャー訓練でも10倍以上の差がある。毎年行われる富士火力の演習を見ていてもストーリーが決まっていて、味方が勝つ仕組みになっている。進歩勢力は1日の訓練で爆弾や弾丸が○○億円無駄になったと書いている。しかし問題の本質はそこにあるのではない。海上自衛隊の観艦式にも、数回参加しているが、毎回運動会と同じく数秒も狂わないスケジュールで着々と日程をこなすだけである。「国の予算をこんな風に使っています」というアピールでしかない。見た人は「良い気分」になって帰宅の途に着くという仕組みだ。
▼昨晩からNHKEテレで「100分de名著「アーレント全体主義の起源」が始まりました。第1回は「異分子排除のメカニズム」が放送」されます。排除する側の方々は「必見」です。原本は4分冊で1冊5000円くらいの分厚い本ですが、この機会にNHKのテキストだけでも買って勉強しましょう。今の左翼のメインとされる人々は旧陸軍の「作戦要務命令」を焼き直して使っているだけだという事がお分かりになります。きっと…。この「作戦要務命令」の話は加賀乙彦著の「永遠の都」全7巻を読めば分かる。排除の論理を突き詰めると、山本直樹のマンガ「レッド」のようになってしまうわけです。

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