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September 03, 2017

◇「ハイドリッヒを撃て!」を見る。

▼映画のサブタイトルは「ナチの野獣」暗殺計画」で、過去に2回映画化されている。1943年の「死刑執行人もまた死す」と1975年の「暁の7人」である。 内容からすると後者にかなり似た描写となっている。バルカン半島は当時のナチスドイツとソ連が支配を狙っていた。そこに楔を入れようとたのが、イギリスのチャーチルである。第二次大戦中、ヨーロッパのほぼ全部をナチスドイツが席巻していた。イギリス政府とチェコスロバキアの亡命政府と協力して極秘計画を練っていた。それがパラシュートを使ってチェコに工作員を送り込み、現地チェコを支配していたナチス3番目の指揮官ハイドリッヒを殺害する計画だった。
▼当時チェコを統治していたナチスの高官ハイドリッヒはヒトラー、ヒムラーに続く地位にいた。二人の軍人ヨゼフとヤン二人はハイドリッヒを暗殺するために送り込まれたスパイだった。パラシュートは深夜に降下して、は目標からかなり離れた地点に落ちる。それでも何とか現地のレジスタンスと連絡をつけることに成功する。まず現地のレジスタンスの協力を得て、ハイドリッヒの出勤の道路と時間を調べる。道順と時間はそれほど苦労しなくても探る事はできた。ところがいざ「実行」するとなると仲間の中から動揺するものが出てくる。もう一度イギリス本国に決行すべきかどうか、無線で問い合わせた方が良い。もう問い合わせる時間がないetc,etc過去の映画にくらべて襲撃する側の心の葛藤が描かれている。
▼かれらは任務を遂行する過程で芽生えた愛する女性との幸せな未来を夢見ている。しかし祖国チェコのため似、」平和な未来のために自らを犠牲にして巨大な悪とたたかうため、それは断念せさるを得ない。
▼武器はステン(イギリスのステンマークⅡだが、映画の中では「機関銃」を訳されている。だが実際はマシンピストル程度の威力しかない)コルトポケット程度の拳銃しかない。ハイドリッヒを襲撃するが手元が狂って致命傷を与えることができなかった。
▼この作戦名は「エンスラポイト作戦」と呼ばれ1941年12月イギリスとチェコ駐英亡命政府との間で計画された。「ユダヤ人問題の最終解決」推進者ラインハルト・ハイドリッヒ暗殺計画のコード名で「類人猿作戦」とも訳された。上記の二人の他に5人の人々が1942年5月27日に作戦に実行された。その後ヒトラーの「血の報復」命令により1万人のチェコ市民が殺害されたと言われている。後半30分の銃撃戦は前作と同じだが、逃げ出したくなるような迫力だ。映画の1時間20分あたり、SSが隠れ家の民家に押し入ったとき、息子はjJ・Sバッハの無伴奏バイオリンパルティータ1番を弾いている。追い詰められた母親は服毒死する直前に「息子はバイオリニストだから関係ない。見逃して…」というシーンは悲しすぎる。
▼新宿武蔵野館と渋谷イメージフォーラムにて上映中。しかし映画にはないが、その後イギリスはイスラエル建国の夢中になるのは、この裏返しなのかよく理解できない。

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