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September 08, 2017

NHKハンナ・アーレント「第一回目・異分子排除のメカニズム」を読む。

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(NHKの番組テキスト524円)
▼今朝5時にメールチェックしたら「原稿の催促」が来ていた。シネマの締め切りは来週かと思って安心していた。1週勘違いいしていた。ネタは2本あるので30分で書いて送信した。危ないところ滑り込みセーフ。
▼テレビ・週刊誌を賑わせている民進党のY議員のこと。横浜市長選挙で現職の応援演説をした時、すでに怪しい人だとは思っていた。政治家がすべて人格者でなければならない、という事はない。おそらく自民党の多くの議員は書かれないだけで多少のスキャンダルを抱えているはずだ。わたしはdマガジンを契約しているので、今回の「事件」の詳細は承知している。見る限り沖縄出身の今井議員の時と同じようなポーズで新幹線の中で写真を撮られている。
▼おそらくこのような情報を提供したのは公安警察とその公安調査庁関係者だろう。彼等はそういう情報を全て把握している。それを出すタイミングを狙っているのだ。数日前にNHKBS「アナザーストーリー」で写真週刊誌の盛衰を取り上げていた。フォーカスやフライデーの編集責任者は自らを「ジャーナリズム」と称しているが、少なくとも権力者の悪を暴く姿勢は皆無に近かった。市民の覗き趣味をくすぐって部数を増やす事だけが目的だった。sのために動員された多くの無名カメラマンも、それで自分の名前を広めようとしていただけだ。未だに現役で残っているのは「不肖宮島」くらいだろう。
▼「ハンナ・アーレント全体主義の起源」のNHKテキストを買ってきて録画したTVを見て学習した。どう見ても司会?の伊集院光はこの哲学のテキストには向いていない。「全体主義という言葉をトランプ出現以降に知った」という程度ではお話にならない。さてマルクス大好きだが、忙しくて月に一冊の哲学書を読む時間がない読者のために「第一回目・異分子排除のメカニズム」の要点をご紹介しよう。
1)ヨーロッパは陸続きで、はっきりとした国境は存在しなかった。ところがナポレオン戦争によって芽生えたのは「国民」意識だ。国家と訳される「state」は、法律が整備され、官僚組織は警察、軍隊などを備えた「抵抗のための機構」を指す。ユダヤ人は仲間か「敵」かと考える中で、ユダヤ人を「内」に取り組むことが、実は先鋭的なユダヤ人「排除」の序曲となったのだ。
2)ユダヤ人による「世界征服」陰謀説とは、実は目に見える異分子を排除すると、次ぎは自分達の近く、あるいは自分たちの内に潜む「敵」を探し出し、それを排除することで同質性の純度を高め、求心力を保とうとする。社会の可可で目立っていたのは一部のユダヤ人だったとしても、そのイメージがすべてのユダヤ人に適用され、疑いや妄想をふくらませる土壌となっていった。こうした短絡は今の時代にも数多くあうr。
3)国民意識を万足させる仮想敵は、もしかすると誰でも良かったのかも知れない。古くからヨーロッパ諸邦における迫害の対象であり、しかも国民国家の内部に入り込んで見えにくくなっていたユダヤ人は、国を内側から浸食する「敵」としてイメージされやすかった。
4)例えばフランスは植民地のアルジェリアや、モロッコ、チュニジアからの移民を労働力として活用して来た歴史がある。しかし国内の失業率が高くなると、かつてのユダヤ人のように「内」なる異分子であるアルジェリア人やチュニジア人が元凶として名指しされるようになる。実際には、それが主要な要因ではないはずだが、人々の目はどうしても異分子に向いてしまう。
 自分達は悪くない、と考えたいのは人間の心理である。自分達の共同体は本来うまくいっている筈だが、異物を抱え込んでいるせいで問題が発生しているーーと考えたい。国内に潜伏する異分子に原因を押しつければ、それを排除してしまえば良い、という明快な答えにたどり着く。日本でも、私の身の回りでも、何か問題が起こると「自分たちではない」何がが原因と責任を押しつけ、安易に納得したがる傾向が見られる。これが第一回の要約である。わかる?物事がうまく行かないのは、他人のせいではないぞ。

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