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November 18, 2017

◇「ネルーダ大いなる愛の逃亡者」を見る。

▼昨日午後急ぎの仕事が入った。仕事で急いでいる場合は携帯メールにしていただくようお願いしてあるが、得意先に無理は言えない。わたしの場合、全てのメールはiPhoneで管理できている。ところがこの会社のメールだけ転送されない。PCのある場所まで行ってメールチェックをしなければならない。PCメールを確認できるのは、朝と夕方だけだ。昨日の場合午後2時にチェックして、「昼に来てくれ」と書いてあったので、慌てた。電話で「およそ2時間で着く」と伝えて特急電車に飛び乗った。本当は夜の外務省前抗議に参加するつもりで準備していたが、それも適わなかった。原稿をいただいて、夜のうちに印刷担当者に渡そうとしたが、「今晩はダメ」というので、11日の今朝JR某駅で待ち合わせて手渡して来た。
▼朝7時には猫ちゃんに点滴をしたが200CCしなければならないのに100CCで、猫ちゃんは嫌がって点滴を外して逃げてしまった。今晩残りを点滴しなければならない。
◇「ネルーダ大いなる愛の逃亡者」パブロ・ネルーダはチリのノーベル文学賞を受賞した詩人である。1948年、当時チリ議会の共産党上院議員であったネルーダはビデラ大統領を裏切り者と糾弾される。ビデラは腹いせに共産党を非合法化してしまう。ネルーダはそれまでパーティに友人たちを呼んで、妻と二人で楽しい日々を過ごしていた。取り締りが厳しくなってもネルーダは妻の反対を押し切って酒場に出かける。だが警察の追及の手が厳しくなるので、国外へ亡命しようと脱出をはかろうとする。
▼一方大統領は警官のペルショーノを使ってネルーダを何とか逮捕しようと執念を燃やしている。ネルーダは友人を集めたパーティの席上で、自作の詩をみんなの前で読み上げ、唱和して抗議する。かと思うと警官が突然踏み込むと、その瞬間、店の女性たちはとっさにネルーダを隠してしまう。ネルーダはヨーロッパに住むパブロ・ピカソにチリの独裁政治の実体を知らせようと国外脱出を計る。
▼そのため妻と別れ、チリ南部に向い高山を越えようと、変装してマプチェ族に馬を借り山越えに向かう。一方ネルーダを追いかける警官も彼の後を追おうとする。追っているうちに警官も次第にネルーダの思想に共鳴していく。しかしネルーダの即席を発見した瞬間、マプチェ族の案内人に斧で首を一撃され殺されてしまう。
▼チリという国を愛しているが故に亡命し、追ってくる権力の手先とも対決しなければならない。愛国者としてのネルーダの人間性を詩をとおして、遺憾なく発揮する姿を描いた映画である。

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