◇「女神のみえざる手」を見る。
▼猫の点滴というのは意外に難しかった。病院の実習はうまく行ったが、いざ自宅でするとなると、外野がうるさい。「痛そうだ」「針を刺す場所が違う」「可哀想だ」「早く終わらせろ」etc etc 本当は150CCをしなければいけないが、隔日の点滴は2回とも100CCで終わっていた。昨日はわたし一人でやって、ちゃんと150cc出来た。気持ちがよくなったのか、その後3時間くらい爆睡していた。きっと気持ちが良かったのだろう。
▼昨日の原子力規制委員会はテーマに緊急課題もなかったせいか、記者も3人、ビデオカメラは1台だった。様子はYouTubeで見て頂きたい。1)原燃熊取事業所のウラン粉末の漏洩。黙視だけで点検をして来たことが間違っている。2)2)原子力開発機構(東海村)STACYの(定常臨界実験装置)の設置等の変更だ。審査結果に重要な判断を要しないので、パブコメは行わないという。この中で海面から8mの位置にあるので、津波の心配はないという説明に石渡委員から「本当に大丈夫か?」という意見が出たが、単に会議をやりましたよ。というご都合主義な判断である。わたしの意見では今のパブコメにしても、山奥に住む爺ちゃん婆ちゃんだって分かるものにする必要があると思う。そのためにはおバ○芸能番組をカットしても安全基準の彼等の認識を知らせる必要がある。
▼3)は実用原子炉の新基準。説明では「原子力規制委員会のホームページなどで分かり安く説明」と書いてある。しかしホームページを見ることができる国民がどれだけいるのか考えた事があるのか?NHKの飛行機の飛行情報番組で時々「詳しくは各社ホームページで確認を」と逃げるのと同じレベルである。かなり重要なテーマではあるが、早口で飛ばしに飛ばす。軽水炉の説明おを図いりで説明してある。さらにウランの核分裂連鎖反応図も分かり安い。さらにどうして原子炉事故が起きるかの図解も良い。さらに使用済み燃料プールの仕組みも初めて分かった。
▼会議は11時半で早めに終わったY子さんからは昼休み抗議に参加するよう促されたが、この数日、身体が冷えて体調が悪かったので失礼する。
◇「女神のみえざる手」数日前にNHKBSで昔の映画「リオ・ブラボー」が放送された。その最初の方でこういうセリフがある。銃を持っている奴が一番強くて街を動かせるんだよ」。この言葉は見事に今のアメリカの銃社会を表現している。アメリカでは頻繁に銃を使った殺人事件が起きる。だが「銃規制」の話は必ず立ち消えになる。何故かと言えば全米ライフル協会(NRA)が莫大は政治資金を政党から議員にばらまいているからだ。それに米憲法修正条項により自分の命を守る為に銃を持つことは合法化されている。だから現実的にアメリカで、銃規制をすることなど絶対に出来ない。さらに最近困った事に「銃をちらつかせて持つことが、犯罪の抑止に繋がる」という地域的な運動も出て来た。映画はアメリカのロビイストエリザベスが主人公である。彼女は腕利きロビイストとして業界で名を馳せている。あるとき、銃擁護派議員から、「議会で新たな銃規制法案を通そうとしているが廃案にしてくれ」と相談が持ち込まれる。
▼彼女は今手がけている大きな仕事をキャンセルして仕事をすることを決意する。彼女はまず銃規制法安に賛成派のロビイストのシュミットに出会う。ロビイストとは政治の思惑をロビー(控え室)で話した事に端を発する言葉である。エリザベスは寝る間も惜しんで情報を手に入れようと歩き回る。彼女の存在をうとましくj思った別のロビイスト会社の策略で上院議員の聴聞会に喚問される。弁護士を伴って出席するエリザベスは、憲法の修正条項をタテに証言を拒否する。目的を達成するためにはロビイスト会社を丸ごと引き抜くなどは序の口だ。エリザベスは聴聞会でかつて部下だった女性を「大学で大量射殺事件の被害者だった」として利用してピンチを切り抜けるしたたかさを保つ。
▼勝つ為には何でもする政治ビジネスの世界。ロビイストの事務所には規制に賛成する議員の顔写真が貼られ、毎日票読みをするすさまじさ。多数派獲得の裏で、文字通り命を賭けて法案を成立させようとするが、銃規制がカネと利権にまみれてしまう。そして絶対絶命にピンチに追い込まれた、エリザベスが取った最後の手段とは…。現実のアメリカで銃規制法案は絶対に作られないだろうが、アメリカ政治の裏側を描いた作品である。
▼一昨日NHKBSで放送された「アナザーカントリー/手塚治虫ブラック・ジャック」はとても良かった。
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