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January 03, 2018

NHKBSでチェルノブイリ“鋼鉄シェルター・プロジェクト”を見る。

▼大晦日の深夜NHKでは5本くらいのドキュメンタリーが放映され、その殆どを録画して見た。なかでも一番印象に残ったのは「BS世界のドキュメンタリー▽チェルノブイリ“鋼鉄シェルター・プロジェクト”」である。わたしも今までやってきた作業は石棺の上に石棺を作っているのかと思ったが違っていた。チェルノブイリ原発事故のあと、緊急に石棺を作って旧原子炉を封じ込めた「つもり」でいた。しかし元の事故を起こした原子炉はそのままで手が付いていない。そのため石棺が崩れそうになってしまった。そこで考えたのは巨大なドームで旧石棺を覆うことだった。覆っているばかりでは数十年毎に巨大な石棺を永遠に作り続けなければならない。
▼そこでヨーロッパ始め世界40か国が総額16億ドル(1800億円)を出資して、巨大な鋼鉄製のシェルターが作られた。資金と世界40か国が総額16億ドル(1800億円)を出資して、巨大な鋼鉄製のシェルターが作られた。智恵を出してチェルノブイリ原発の解体作業をすすめる為に、巨大な鋼鉄シェルターで覆うことだった。シャルターの中にはクレーンを何機も取り付け、旧石棺を部分的に穴を開けて原子炉解体に迫る、のである。決して石棺の上に石棺を作ったのではない。チェルノブイリ原発を解体して廃炉にしないと、ヨーロッパ全体は常に被爆の危機にさらされることになる。資金も私財、人材もすべてをつぎ込んでいるように見えた。
▼ところが翻って日本のフクイチを見ると、東電自体がやる気がない。その上強制帰還で住民を被爆の危険にさらす。除染に係わっている業者の手抜きは、空のフレコンバッグから、汚染物質を川に流すなどきりがない。原発事故対策を国も東電もいい加減だから、業者も真剣に考えていない。凍土壁一つとっても先の見通しは付いていない。汚染水タンクもあと1年も待たずに破綻し、放射線汚染水は太平洋に排出するしかない、と私は考えている。
▼フクイチ事故から6年経ってもデブリのありか一つ分かっていない。友人の春橋氏が国会前で「すべてのリソースをフクイチ事故対策にさけ」とスピーチしているのは、まったく正しくその通りである。はっきり言って箱根駅伝やオリンピック誘致や建設ラッシュで浮かれているときではないと思うのだが…。
▼昨日ツイッターで書いた乾式キャスクだが、文書ではっきり書かれていないが、その寿命はせいぜい50年くらいしか保たないと思う。そうなるとキャスク自体が放射性ゴミとして増える事になる。

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