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February 05, 2018

岩波ホールで◇「花咲くころ」を初日初回に見る。

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(岩波ホール前のポスター)
▼土曜日は岩波ホールで「花咲くころ」を初日初回を見る。初日はいつも岩波律子は岩波ホール・現支配人が挨拶をする。前支配人(高野悦子とは従姉妹)。グルジア(旧国名)とジョージア(新しい国名)を何度も間違える。いつ聴いていてもその連続なので、そろそろ交代した方が良いと思う。映画館の趣旨は分かるが、1年間見ている限り、コアな客はかなり落ち込んでいるように思える。岩波律子さんは「大相撲初場所で優勝した栃ノ心故郷ジョージアがテーマなので見に来てくれないかな」などと言っていた。
▼日曜日、午後2時から首相官邸前で「愛国者による辺野古新基地建設反対街宣」があった。警察の上司への無線による報告を聞いていると、面白い。「現場へ○○名到着しました。トラメガ1台、日の丸の旗、「辺野古新基地建設反対」などと書かれた桃太郎旗2本…」。そうかあの「幟旗」は正式には「桃太郎旗」というのだ。ネットを検索しても同じだ。官邸前の中継は、その後銀座街宣があるようで15分ほどで終わった。この時すでに雑談で「名護はかなり厳しいらしい」という情報があった。
▼夜は家族全員が夕食時に揃う難しいので2日繰り上げての誕生祝いとなった。毎週の新聞の校正を始めようとしていたら、編集長から電話があった。常連執筆者の方が未明にお亡くなりになったという。わたしより2歳年上の方である。直接面識はないが、20年ほど前に地方市議をなさっていた頃のお顔は覚えている。編集長が原稿の催促をしたら「もう少し待ってくれ」と言って午前0時頃原稿が届き、その直後倒れたらしく、それが遺稿になってしまったという。電話のとき、何かろれつが回りにくい状態だったという。皆さんも、寒いときは無理して外出や、スタンディングなどをなららないようにお願いしたい。死んでから「あの人は生前立派な人だ」などと言われても、残された家族には何の気休めにもならい。
◇「花咲くころ」(原題はblossom)
映画が始まる前に岩波律子さんは挨拶のなかで「当時のジョージアでは、掠奪結婚は一般的だった」と説明したが、それを聞いていないと恐ろしい国だと思ってしまう。この国はつい最近までグルジアと呼ばれ、スターリンの生まれ故郷だった。北はロシア、西は黒海、南はトルコという土地である。映画は1992年に旧ソ連からの独立を果たした首都トビリシのい春から夏への二ヶ月ほどが舞台となっている。当時はクーデターや内戦の影響で、経済や社会秩序が麻痺状態でかなり、混乱している。パンを買おうと市民がパン屋さんの前で行列を作っていると、銃を背負った武装勢力が町を闊歩しており、列に割り込んで、「パンを10個よこせ」などと平気で言う状態だ。
▼14歳の少女エカとナティアが主人公で、そんな不安な状態のなか中学校に通っている。エカの父親は殺人罪で服役している。ナティアの家庭は父親がアル中でしょっちゅう怒鳴り散らし、母親に暴力を振るうい、喧嘩が絶えない。だが二人は仲良しで学校の行き帰りに語り合うのが楽しみになっている。そんな時ナティアの恋人が「自分の身を守るために」と一丁の自動拳銃を預ける。というのは、当時のグルジアでは好きな女性がいると、歩いている気にいった女性を掠奪し、自分の妻にすることが正当化されていたからだ。不良青年の一人がナティアに結婚を迫っていたが、彼女は「ノー」と言い続けていた。
▼ある日昼日中人びとの目の前でナティアは誘拐されるが、大人は傍観するだけで誰もそれを止めない。ナティアは好きでもない相手と結婚させられ、夫は披露宴で親戚友人を招き大騒ぎをする。その後、かつての恋人に嫉妬した夫は仲間と一緒に彼を襲いナイフで刺し殺してしまう。それを恨みに思ったナティアは夫を、恋人から貰ったあの拳銃で撃ち殺そうとするが、祖母などに止められ実行できない。
▼社会秩序がなくなり、暴力が死が迫る極限状態に追いやられても、自制心を失わないエカの易しい心に救われる。逆境にあっても「優しさと人間らしさ」を失わないことの大切さを教えてくれる。

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