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April 19, 2018

◇「女は2度決断する」を見る。

▼今朝は予定が大幅に狂ってしまい、仕事や原稿執筆の順番が逆になった。すると案の定、午後4時半に原稿催促のメールが来たので夜までまったもらう。今朝の辺見庸氏のブログを読んでいたら、思わず笑ってしまった。それは介護認定を受けようと思って自宅にケアマネージャーさんに来て貰って判定を受けようとしたらしい。しかしイライラしてケアマネージャーさんに当たってしまったらしい。その結果が判定が「1」になってしまったらしい。短気は損気である。辺見氏はご存じのように元共同通信の中国やベトナム特派員をなさったかたで数々の武勇伝もお持ちである。いまは体調を崩して病院に通って、ご自宅の近くの丘をエベレストに例えて「登山」と称して歩行訓練をなさっている。現在の主な活躍の場は作家活動と評論である。辺見氏は病気の関係で手がご不自由のようでキーボードが叩けず、ガラケーのボタンを押して入力し、それをご自分のPCアドレスに送って、ご自身か助手の役割を果たしていらっしゃるご家族の方が文章をつなげて原稿に仕上げていらっしゃるらしい。
▼辺見さんは哲学者で大作家だと、わたしは思っている。ブログで拝見するとどうやら、わたしの家からバス1本でいける距離にお住まいのようだと、推測している。年齢はわたしと全く同じだが、わたしはただの凡人だ。カメラが2週間振りに修理から直ってきて、「ケープタウンの夜景」も救出出来、8回目のブログに入れました。
Sunset_2
(3月31日、ケープタウンの夜景)
◇「女は2度決断する」主人公のカトヤはトルコのクルド人男性のヌリと結婚して5歳の子どもがいる。二人は今、ハンブルグに住んでいる。そもそもの出会いはカトヤは学生時代にヌリからハシシ(大麻)を買ったことだった。カトヤはヌリが刑務所にいるときに結婚する。二人は両親の反対を押し切っての結婚だった。一人息子ロッソの誕生以来、ヌリはきっぱりと薬物の売買を止める。それどころか、刑務所にいるときに経営学を学び、ハンブルグで翻訳や、税務署の仕事をしている。
▼ある日の午後、カトヤは夫の仕事場に息子を預ける。ところが夕方、カトヤが息子を引き取りに戻ると、途中の道路が警察によって規制封鎖されてる。夫ヌリの職場は爆発で炎で燃え上がって、警察は手製のクギ爆弾により、一人の男性と子供が亡くなったとカトヤに伝えます。損傷が激しいからとカトヤは遺体に面会することも叶わなかった。警察は「二人のDNAが判定出来るもの」を自宅に取りに来たのでカトヤは歯ブラシを2本渡す。DNA鑑定により、その二人がカトヤの夫と息子であることが判明する。
▼思い出すと夫の事務所を出て車に戻る時(つまり爆弾テロの少し前)。カトヤは現場で若いブロンドの女性を見かける。女性が乗る自転車は新品なのに、女性は道路に盗難予防チェーンをつけいなかった。しかも自転車の荷台には黒い小包が載っていた。カトヤは取り調べの時、警察官に事件の前に爆弾らしきものを荷台につけた自転車を「自分が見た」と伝えます。しかし、警察官は最初、元夫が昔大麻を飲んでいたので、麻薬密売人の復習に焦点を当てて捜査をする。しかしカトヤは、夫が元クルド人という過去がテロの標的になったと考える。
▼しかし、警察官は国際指名手配されているネオナチの実行犯アンドレと爆弾を作ったエジダ・モダーを容疑者として逮捕し、証拠に基づき二人の殺人を犯した件で告訴する。後に裁判が始まり、予備審問では、科学者がクギ爆弾を使ったテロの恐ろしい仕組みと遺体の損傷具合を詳細を説明する。カトヤを支援するのは腕利きのダニーロ弁護士。しかし容疑者側も老練な弁護士を立てて、昔カトヤが大麻を使ったこと、だから目撃情報も当てにならないとカトヤを責める。カトヤはこうして二度目の苦痛を裁判所で味わうことになる。一方手製爆弾を作ったモダーの父親にお茶に招かれる。父親は息子の行為に対して「悪いことは悪い」と裁判で「爆弾を作ったのは息子だ」と証言する。
▼そして一審の判決は疑わしきは罰せずの原則に基づき容疑者は「無罪」の判決で釈放される。しかし納得できないカトヤは息子が描いた絵と、お風呂の底に沈む海賊船のおもちゃは、カトヤ夫と子どもの事を思い出させる。無罪になった二人は無罪で勾留中の賠償金を手にしてギリシアに車で観光に出かけてしまう。生きる希望をなくし、絶望の淵に落ちたカトヤ。しかし、カトヤは正義と復讐を貫くことを決める。

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