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April 16, 2018

◇「ペンタゴン・ペーパーズ」を見る。

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(15歓迎日MX「ニュース女子」打ち切り会場で配布された不買タグ)
▼日曜日も気を抜けない。ツイッターのDMに一通の撮影依頼メールが入っていた。わたしはパーティや宴会にはあまり興味がない。重い撮影機材を担いでいるので、外ではあまり飲まないようにしている。同じ機材で軽いものがあれば、少々高くても買い換える。ツイキャス中継をご希望だったので、すぐご返事をする。実はチラシや新聞折り込みチラシで、これはという集会があると、撮影許可を求めて電話やメールをお送りする。つまり撮影交渉だ。しかし70%は無視される。ツイキャスやYouTubeが理解されていないのだ。集会に集まった人と同じ人数の人が見ていただけるので、宣伝には最高だとおもうのだが、中々理解されない。今週土曜日夜も、ある集会があるのだが、どうなるか分からない。撮影交渉にもの凄いエネルギーを必要とする。
▼ついでに言うと撮影時間の問題である。わたしは映画館に週一回は通っている。腕の良い撮影と編集の専門家が加わった映画でも、我慢できるのは1時間半が限度である。2時間以上の映画は余程の話題作でないかぎり敬遠していかない。良い話だから聞け!見ろ!という押しつけでは、逆に反感を買う。小学校の授業でも15分生徒を集中させるのは至難の業だと聞いたことがある。わたしはずっと管理画面をみて、どのような時にアクセスが増えるかチェックしている。
◇「ペンタゴン・ペーパーズ./最高機密文書」これをテーマにした映画は30年前に一度映画化されている。映画はベトナム戦争の激戦地から始まる。一般兵士に混じって武器を持たない不思議な男が紛れている。「あいつは何者だ?}という問いに「大使館から来て戦争の実体を調べているらしい」と答える。この男こそ、ペンタゴン・ペーパーズをリークさせたエルズバーグである。そもそも彼がベトナムへ行ったのはマクナマラ国防長官の依頼で、ベトナムへの対費用投下は適正なモノか、という調査のためであった。マクナマラはその前フォードの重役として数字に強い男として辣腕を振るっていた。軍も作戦の規模が大きくなると「不正」も起こる。エルズバーグはこんなにカネをつぎ込み、アメリカの若い兵士の命を犠牲にする効果はあるのだろうか、と考える。
▼国内ではベトナム反戦運動や徴兵拒否運動が広まる。そこで彼は情報を「ニューヨーク・タイムス」(以下NYT)に流す。しかし続報は連邦地裁から「続報」の差し止め判決を受け、発表できなくなる。一方「ワシントン・ポスト」(以下WP)は日本で言えば東京新聞」のような地方紙である。女性経営者(メリル・ストリーブス)は父と夫から引き継いだ会社を増資して規模を大きくしようとしている。この増資をすれば優秀な記者30人は雇用して売れる新聞にできると考えている。
▼一方目玉のない新聞に悩んでいる編集長(トム・ハンクス)は目玉として何とかNYTと同じ情報源に接触できないかと部下に命じている。何とか極秘に「文書」にたどり着き一読し、編集長に電話「手に入った」と電話する。文書はスーツケース2個分でファーストクラスの席を予約して本社に戻る。文書は時系列がめちゃくちゃである。10数人の編集部員は手分けして並び替え、文書を時系列に並び替える。何せ発行までに24時間しかない。発行することで処分は受けないか?株主が逃げないか様々な可能性を法律顧問を使って調べる。一方社主は資金集めのパーティを開いている最中である。様々な圧力を考える。もしかしたら記者たちを路頭に迷わせる事になるかも知れない。朝一番に間に合わせる印刷のタイミングが迫って来る。法律顧問は「秘密文書」の公開にあくまでも否定的である。
▼そして重役会議の結論が現場に入ってくる。ハンクスは「run」(輪転機を回せ)と一言.この場面が一番痺れました。アメリカの活字の新聞の作り方はこうだったのか?と勉強にもなりました。このWPの続報で反戦運動はいっそう広がっていく。それにしても日本の忖度新聞とは言論の自由を守るという立場で、新聞社が連携を取るという事でこうも違うのかと思ってしまう。
▼ケープタウンへの道は先週金曜日に終了しました。みなさん「たいへんでしたね」と仰って下さいます。取材に行ったのではないので数字は記憶に頼っていますので、若干の間違いはあります。ご意見やご質問がありましたらメールかツイッターでお願いします。

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