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June 19, 2018

NHKのドキュメンタリーを何本も見た。

▼やるべき事が山積している。しかしメインの仕事の材料が届かないので、動きが取れない。昨日の大坂の地震で驚いた事は、報道機関はいずrも隣接している福井県の「原発、高浜原発では異常が認められないと関電は発表しています。」ですませていることだ。最近のNHKなどは80%は「警察への取材によれば」で済ませている。記者稼業はこれほど楽な仕事だとは思っていなかった。「警察への取材」ではない「警察発表によれば」だ。取材は公に発表されたことが正しいかどうか検証するのが記者の役割である。これも記者クラブというぬるま湯の居心地が良いからこうなってしまう。関電が発表したら放射能測定のカウンターをもってこっそり近づき計って発表するのが記者である。フクイチ事故のとき、3日後からメルトダウンが始まっていたのに、それを書いた記者は一人もいなかった。
▼その点日曜日夜のNHK「自然界の被爆」という2時間の番組は科学者たちが草花から昆虫、アライグマ、猪などにどのように被爆が蓄積されてるか、研究している姿には心をうたれた。現実に起きている事に目を瞑って見ようとしな人がいるが、フクイチ事故で放出された、放射物質は7年で、確実に自然界に蓄積され、遺伝子や染色体に影響が出始めている。ノーテンキに「何を食べれば安全?」というレベルではない。どうかご自分の頭で考えて、危険と対処して頂きたい。
▼それに千葉ではJFEの空き地に東電が100万キロワット(原発一基分に相当する)の火力発電所を2年後に着手するという。また喘息などの公害が引き起こされる。国会周辺や原発再稼働行動に参加しない方も、ここなら徒歩で行ける。千葉市や隣接する市にお住まいの方は是非頑張って火力発電所の建設に抵抗して頂きたい。さらに隣接する木更津にある海上自衛隊の基地にはオスプレイが5機常駐する。最初整備起点にすると言っていたのは大うそ。木更津市長も当時のキャロライン駐米大使に膝詰め談判で迫られてOKしたが、実態はオスプレイの常駐基地だった。となると部品だけでなく、本体の墜落、不時着も頻繁に起きているので、航空路の下に位置する当該の市民は安心して眠れなくなる。誰かやってくれる、落ちる筈はない、というのは「お祈り」と変わらない。
▼日曜日だったか土曜日だったかNHKの「3人の独裁者」も面白かった。3人とはムッソリーニ、ヒトラー、スターリンだ。最もハンナ・アーレントに言わせればそれにマッカーシーが加わる。私はムッソリーニが何故政権を取ったか知らなかった。番組によれば、当時のイタリアは食料不足で小麦が足りなかった。それで彼は強権を発揮して開拓し、増産を成功させる。彼は3ヶ国語を話せるインテリでもあり、自分の活躍を映画を使ってアピールする麦刈りなどのシーンはゲバラも同じ手法を使っていた事を思い出す。さらに自分の姿をローマ皇帝の復活をイメージさせて使い、あの右手を挙げる挨拶も、それを摸したものだ。やがて黒シャツ隊を作ってローマまで行進し、中産階級を震え上がらせる。ヒトラーがオーストリアの一部をドイツに編入しようとしたとき、ムッソリーニは仲介役としてうまく立ち回る。そしてそれより国土を拡げないから、と英仏を納得させる。しかし英仏はヒトラーがソ連に向かえば時間稼ぎができるとしたたかに計算していた。
▼一方革命成立まもないソ連はウクライナの農産物を売って外貨を稼ぎ重工業を発展させようとした。レーニンは自分の後継者はトロツキーと考えていた。それを知ったスターリンはレーニンの国葬の日時をわざと遅らせてトロツキーに知らせる。つまり間に合わせない。国外追放→メキシコで暗殺。エイゼンシュタインの映画「10月」でも最初トロツキーがメインに描かれていたが、スターリンはカットさせる。スターリンは独ソ線で息子がナチスの捕虜になって、取引を持ちかけられるが、それを拒否する。取引したら国民に示しが付かないのは目に見えている。そのことを娘のスベトラーナは非難してアメリカに亡命する。今のロシアでは再びスターリンを評価しなおす動きが活発になってきた。それはプーチンが自らの政権を正当化するための手口であろう。
▼つまりトロツキストという言葉はスターリンが自分がレーニンの正当な後継者であることを、ことさらに強調するために作ったのだ。

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