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August 31, 2018

ETV特集「隠されたトラウマ~精神障害兵士8000人の記録」を見る

▼昨日は本日締め切り予定のあるプロモーションDVDを作っていた.夜は某「河内音頭大会」最終日にも行けなかった。今朝も最終チェックをして電車で1時間もかかる某所に出かけた。きょうも猛暑になりそうだったので短パンに、失礼のないように半袖シャツだけ羽織った。到着すると責任者が不在である。聴くと「きょうは稲刈でお休みだ」という。稲刈は天気でないとできない。明日は雨降りが予想されるので繰り上げたのだろう。私の脳天にはベートーベンの交響曲6番が鳴り響いた。牧歌的な土地柄ではある。窓口になっている人物は「リュックなんか背負ってどうしたんですか?」という。プレゼン用のパワーポイントが必要だから,若干旧式のノートPCを背負って来たんだ。さらに複写が必要な場合に備えて一眼デジカメまで、持ってきた。
▼子どもも使いじゃないから、手ぶら出帰るわけには行かない。必要最小限のうち合わせだけして帰ってきた。牧歌的と言えば今朝のNHKラジオを聴いていて驚いた。「猛暑で9月から牛乳不足になりそうだ」という牛乳生産者側の意見にアナウンサーが「生産調整できないもんですか?」というので驚いた。牛は同じ量の牧草を食べて同じ量の乳を搾る。暑いからエサを与えないで乳を出さず、夏休みが終わったから量を増やすなんて出来ない。工業製品を作るのとは違うのだ。アナウンサーは農業を勉強した方が良いぞ。
▼別の話では,ある春のとき、一流シェフに野菜畑を産地、見学させた。するとそのうちの一人が「冬巻きキャベツできないか?」と聞いたというので、これも二度びっくりした。冬は寒いからキャベツも固く巻いたものが採取できるのだ。農家が季節や気候をコントロール出来る筈がない。
▼8月25日夜NHKETVで「隠されたトラウマ~精神障害兵士8000人の記録」をご覧になっただろうか?陸軍国府台病院(戦後結核療養所になり、井上ひさしの「輝く星座」の舞台にもなっている)戦前ここには多くの戦争で精神を病んだ兵士が収容されていた。軍部は「皇軍には西洋のような弱体な兵士はいない」とうそぶいたいたが、実際は違った。病んだ兵士の膨大にな記録が残されている。中国で少年を殺したが、気分は悪く後あとまで気持ちが悪かった。例え動物を殺しても気分が悪い者を人間を殺して,忘れられる筈はない。帰国してからも夜になると「人が外にいると」外に出られなかった。夜大声で騒ぐ。首つり自殺をしてしまう。etc,etc日本軍は中国やフィリッピンを制圧するため、大量の兵士を必要とした。だから兵隊検査でも,読み書きができなくてもパスさせた。そういう智恵遅れの人たちには、入隊してから、上官や先輩のリンチまがいの私的制裁がまかり通って,彼等をさらに萎縮されせた。日本兵が戦地で何をしたかは、辺見庸さんの最近作に詳しい.戦争の激化と共に、被害者は増える。しかし日本にそういう人たちに対する専門の医療機関はなかった。
▼帰国・復員しても精神を病んだ兵士は自宅で面倒見る事が出来ず、精神病院に押し込まれ、一生をそこで終える事になったケースも多い。番組に出て来た医者は、当時の記録を子細に分析して,戦に名前を借りた、殺人行為そのもののが、人間の精神を破壊していった事実を明らかにしようと努力している。統計に寄れば昭和30年代の収容者が一番多かった。しかし現在も治療中で退院できない人が6人もいるのである。戦争の傷はかくも長く続くのだ。

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