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December 12, 2018

ノーベル賞は人類の進歩に役立つのか?

▼「♪ロイでメガネに燕尾服、泣いたら燕も笑うだろう」鶴田浩二が,昭和1949年に歌った「町のサンドイッチマン」である。ノーベル賞の授賞式は通常、モーニングスーツを着るのが決まりらしい。しかしこれを「燕尾服」と訳した人は素晴らしい。ところで、京都大学の本庶佑特別教授が生理学医学賞を受賞したときは、わざわざ和服を持参し、自分と夫人の和服の着付けに、日本から二人の着付師や美容師を引き連れて行っている。受賞した瞬間は自信に満ちたふてぶてしい面構えをしている。それを見た日本人は「どーだ、日本人は凄いだろう」と快哉の拍手を送ったのだろうか?事前の一部報道では「文学賞の辞退1名」と言っていた放送局もあった。しかしこれは全く正しくない。彼は「選考の対象にもなることを拒否した」だけだ。今年はノミネートにもされなかった。毎年「今年こそはノーベル賞だ」と大騒ぎしているのは彼の著書を持っている出版社と,近くの書店だけである。
▼井上ひさしの「にっぽん博物誌」を読んでいると,最初のほうにある「叫び声」に次のような話が紹介されている。地球の肺が刻一刻と、せまくなって行きつつある。遺伝子操作など軽すぎてゴミのような出来事である。われわれはかつて心臓移植手術で大騒ぎした。その後は試験管ベビー騒動。だが、あれから何かましなことが起こったか。なーんにも起こりはしない。スイスのジュネーブ大学でほ乳類の核移植の成功。われわれはすぐ「ガン治療に光明!」などとうれしがるけれど、同じように、当分なーにも起こりはしないだろう。「将来、遺伝子工学は今を盛りの半導体産業を追い抜くかもしれない。現在、アメリカだけでも130の研究機関で約800種類の遺伝子操作が行われているが、その大部分に多国籍企業のヒモがついているという。原子力と違って遺伝子操作は小資本で研究できる。にもかかわらず大製薬会社がしゃしゃり出てくるのか。万一、当たれば,世界の富をかき集めることができるからである。
▼日本人本庶佑特別教授のノーベル賞受賞もそういう目で見た方が良い。

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